ブックタイトル東北大学概要2015

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概要

東北大学概要2015

総長挨拶第21代東北大学総長里見進はじめに東北大学は、1907年(明治40年)の建学以来、一世紀以上の歴史を有する総合大学として、「研究第一」、「門戸開放」、「実学尊重」の理念を掲げて優れた人材を輩出し、数多くの研究成果を世に送り出してきました。現在、私達は東日本大震災での被災経験をはじめ、産業収益力の低下や少子高齢化、グローバリゼーションに伴う国際競争の激化、地球規模の環境問題など、多くの課題に直面しています。このようなグローバルでかつ混沌とした状況の中、大学の知に、東北大学に何が求められているでしょうか。私は「ワールドクラスへの飛躍」と「復興・新生の先導」をキーワードと考え、総長就任時の目標として掲げました。『ワールドクラスへの飛躍』『ワールドクラスへの飛躍』とは、学術基盤を豊かにし、教育研究レベルの一層の向上を図ることにより、グローバル社会を牽引する卓越した教育・研究を行う、世界から尊敬される大学になることを意味します。今年は、懸案であった教育・研究面での改革を昨年に続き実行する年となります。教育面では、昨年4月に発足した高度教養教育・学生支援機構を充実させ、GPA制度や科目ナンバリング制度等の整備を行う必要があります。また、グローバルリーダー育成プログラムを推進し、日本の若者を世界に送り出すとともに、海外から多くの若者を受け入れる体制を整備していきます。研究面では、国際高等研究教育院で行ってきた若手研究者支援を拡充していきたいと思います。また、知のフォーラム事業のもとで滞在型の交流を実現し、学生や若手の研究者と世界の著名な研究者との交流を推進します。さらには、昨年7月に設置した高等研究機構を実質化して、WPI-AIMR型の研究組織を幾つか整備していく予定です。『復興・新生の先導』役員・職員数(平成27年5月1日現在)総長理事監事教授准教授講師助教助手教員計事務・技術職員等1 7 2 889 748 170 1,183 194 3,184 3,248 6,442役員・主な役職者総長里見進理事(総務・国際展開・事務統括担当)植木俊哉理事(教育・学生支援・教育国際交流担当)花輪公雄理事(研究担当)伊藤貞嘉理事(人事労務・環境安全担当)明野吉成理事(財務・施設・キャンパス計画担当)佃良彦理事(震災復興推進担当)原信義理事(産学連携担当)進藤秀夫平成26年度収入・支出予算その他の競争的資金23,770(16.3%)受託事業等収入19,551(13.4%)復興関連補助金等5,821(4.0%)収入予算総額総事業収入合計145,655(単位:百万円)(平成27年5月1日現在)運営費交付金47,281(32.4%)大学運営収入計91,775(63.0%)監事小林邦英監事(非常勤)藤田宙靖副学長(病院経営担当)八重樫伸生副学長(研究力強化・機構改革担当)金井浩副学長(法務コンプライアンス担当)兵頭英治副学長(広報・社会連携・情報基盤担当)青木孝文総長補佐滝澤博胤総長補佐大野英男その他の競争的資金23,770(16.3%)受託事業等経費(寄附金・受託研究等)19,551(13.4%)復興関連事業費5,821(4.0%)支出予算総額総事業費合計145,655(単位:百万円)計人件費42,967(29.5%)震災直後の混乱の中で設置された東北大学災害復興新生研究機構のもとで実施されている8大プロジェクトは、災害科学国際研究所や東北メディカル・メガバンク機構、耐災害ICT研究センター、複合生態フィールド教育研究センター(女川)など拠点となる建物が完成し、研究成果も徐々に形を成してきました。3月に仙台で開催された国連防災世界会議では、災害科学国際研究所をはじめとして多くの本学関係者が研究成果を報告しております。これらに加えて、福島第一原発の廃炉に向けた研究やそのための人材育成、さらには震災直後に提案された100を超えるアクションプランが、様々な部局で実施されています。今年はこれらの研究成果を、見える形で世の中に提示していく年にしなければなりません。これからの東北大学~『東北大学グローバルビジョン』施設整備費補助金等4,738(3.3%)学生納付金等9,996(6.9%)附属病院収入34,498(23.7%)施設整備事業費4,738(3.3%)債務償還経費4,379(3.0%)科学研究費助成事業(文部科学省)交付実績採択件数(件)交付額(千円)直接経費間接経費計2,877 8,457,890 2,437,197 10,895,087(平成26年度)物件費44,429(30.5%)この2つの目標を達成する具体的な道筋を明らかにするために、昨年5月に『東北大学グローバルビジョン』を公表しました。これは、全学的観点から策定し、一昨年公表した「里見ビジョン」、そして、それに連動する「部局ビジョン」の二部構成になっています。本学を構成する高度で多様性に富む諸組織の力を結集し、大学全体として将来へ向けた取り組むべき課題を社会に提示することで、大学改革の主体的実行及び大学の機能強化を一層推進していきます。今年12月に開通する地下鉄東西線では、通学や通勤に利用される3駅が整備され、本学のキャンパスは仙台駅から15分以内で結ばれることになります。その傍らで、青葉山新キャンパスも順調に整備されております。東北大学は、時代を先取りして未来を創造し、歴史に自らを位置付けることができる存在であると信じます。東北大学が果たすべき使命、取り組むべき活動を皆様にご理解いただきながら平和で公正な人類社会の発展に貢献していく所存です。2015年6月東北大学総長里見進寄附金・受託研究等契約実績海外拠点寄附金民間等との共同研究海外事務所2ヶ国3事務所リエゾンオフィス9ヶ国11オフィス(平成26年)受託研究等経費受託研究一般競争的資金小計小計学術指導件数(件)2,955 974 379 313 692 1,666 205 4,826受入金額(千円)3,821,610 3,548,835 3,697,345 7,442,975 11,140,320 14,689,155 111,292 18,622,057(平成27年5月現在)学術交流協定締結等大学間協定32ヶ国・地域197機関部局間協定47ヶ国・地域378機関計(平成27年5月現在)