ブックタイトル東北大学グローバルビジョン

概要

東北大学グローバルビジョン

理学研究科・理学部【部局のミッション（基本理念・使命）】○理学研究科・理学部は、自然科学の創造と発展を通して、人類の進歩に貢献する教育と研究を推進します。このため、自由な発想と独創性を重んじ先駆的な研究を推進するとともに、理学の広く深い学識と高度な研究能力を備え、研究の最前線から社会の広い分野において諸問題の解決に必要な科学的思考能力を持つ人材を育成し、自然科学の国際研究教育拠点を構築します。【機能強化に向けた取組方針（～2 0 1 7年度）】○私たちは、自然への疑問に対する飽くなき探求心を原動力として、自然界にひそむ原理や法則性を探求し、自然の真理を究明するという部局の基本理念を更に継承・発展させるため、個々の教員が研究教育に集中できる体制を整備するとともに、基礎研究に対する社会の理解と支援を求めて広報活動を推進し、世界トップレベルの研究水準の維持・向上に努めます。○私たちは、「ワールドクラスへの飛躍」に不可欠な、世界トップレベルの研究教育拠点にふさわしい研究教育施設及びキャンパス環境の整備を行い、国際性を更に高めるための研究教育体制の整備を推進するとともに、事務部を含めた研究教育支援体制の改善に取り組みます。【重点戦略・展開施策】1.理数学の国際研究教育拠点にふさわしいキャンパスづくりワールドクラスの理数学研究教育拠点にふさわしい施設の建設とキャンパスの整備を実施します。2015年度の地下鉄東西線開通に合わせて、青葉山北キャンパスへのアクセスを容易にする歩道等の環境整備を行います。100人程度の国際シンポジウムが随時開催できるホール、ポスター会場、レセプション機能等を備えた免震新棟を2014年度末までに建設します。学生、教員、訪問者等が自由に討議できる空間を確保します。留学生を含めた学生の様々な要求に対応できる窓口を備えた学生支援施設、及び厚生施設の整備に向けて、改修・建設を目指します。2.国際性を更に高めるための研究教育体制の整備戦略的な国際交流協定締結を進めるなど、様々な国際交流支援制度を整備し、留学生数の更なる増加、学生の海外派遣を促進します。これに伴い、学部及び大学院における英語講義数の増加、外国人教員及び外国人教育研究支援者の増加を図ります。国際的な存在感を高めるために、Webを中心とした国際宣伝活動を更に充実します。海外の優れた研究者に中長期の滞在を促す、サバティカル受入れ支援制度等を整備し、研究教育の国際化を更に推進します。3.自然科学の意義と役割について社会への発信を推進基礎的な理数学研究の社会への貢献について、一般向けにわかりやすく発信します。このため、理学研究科の紹介ビデオを作成しWebにより発信します。教科書、解説書など本や雑誌の出版を促すための助成制度を検討します。仙台市天文台など地方自治体の自然科学関連施設等との連携を強め、理数学基礎研究への社会の関心を高めます。学内の自然史標本館等とも連携を深めていきます。4.研究に専念できる制度の検討法人化後、定員削減によって教員数が減少する中で、研究・教育以外の業務が増加傾向にあると感じる教員が増えており、教員が研究に集中できる時間の確保が問題となっています。既に導入しているサバティカル制度や各種業務内容の見直しを行い、少しでも多くの教員が研究に専念する時間を確保するための方策を検討します。このため、入試業務の見直し、教育研究支援体制の充実も合わせて検討します。第2期中期目標期間終了時までに指針あるいは報告書を提案します。5.理数学研究にふさわしい事務体制の改善の検討自然科学を構成する数学、物理学、天文学、地球物理学、化学、地学、生物学はそれぞれ個別の長い発展の歴史があり、教育システムも分野に固有のものがあります。このため、各学科・専攻の教務の扱う内容はそれぞれ異なっており一本化には困難が伴います。財務・会計に関しても、分野別に固有の課題が多くなっています。これらの課題解決のため、会計事務に関する情報の共有化を図りつつ、理学研究科にふさわしい効率的な事務体制への改善を目指します。22