ブックタイトル東北大学グローバルビジョン
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東北大学グローバルビジョン
3.研究推進の方向性研究企画センターが中心となり、以下の重点戦略に従って次の時代を担う優れた研究者を育成し、研究第一主義を掲げる本学の魅力を一層向上させるとともに、エネルギー環境問題、少子高齢化、安全安心、もの作り日本の復活等の社会課題の解決と「真に豊かな持続可能社会」の創造を目指します。1真理の探究と社会実装を通して世界最先端に挑戦するあらゆる独創的な研究を一層策励します。2社会と地域の課題を俯瞰し研究課題を抽出して、研究戦略を立案する仕組みを発足させます。3工学のあらゆる分野における高い研究実績を活かし、研究戦略に基づき新領域・分野横断型研究を推進する仕組みを発足させ、ライフ・理工・農工・医工等の学際的な研究を推進します。4研究戦略上枢要な海外学術研究機関との若手研究者の在外研究交流を促進し、将来の研究基盤の強化・拡大を図ります。5国際交流室と連携し、海外学術研究機関との共同研究及び国際広報を推進することによって、本学の国際プレゼンスを一層向上させます。6数十年間にわたる教員の研究時間の漸減に対する解決を図り、没頭できる魅力的な研究環境の構築を目指します。7若手教員ポストの実質的な増加と教員職を目指す若手の安心に繋がる人事制度改革を検討します。4.産業界や社会への貢献等本学の「実学尊重」の精神を基に以下の重点戦略を遂行し、基礎研究の社会実装による「真に豊かな持続可能社会」の創造を目指します。1産業界や地域との組織的連携を強化して産学間共同研究・委託研究を一層推進することによって、大学発の研究成果をイノベーション創出に繋げます。2知的財産の戦略的な利活用等によって、海外諸国に対する我が国の技術力主導権の確保を目指します。5.社会人学び直し本学の「門戸開放」の理念を基に以下の重点戦略を遂行します。1工学のあらゆる分野における高い研究実績を活かして博士後期課程における社会人博士学生の入学を促進することにより、社会人の学び直しを推進します。2先端研究に基づく成果を社会人教育に還元するため、各種セミナーなどにおける講演の活用等、産業界と共創して、社会人向けに教育の機会を積極的に提供するとともに、その活動を広く社会に公表し、教育面での産学連携も強化します。6.初等中等教育との接続・連携1サイエンスキャンプの実施や出張講義への積極的な講師派遣等によって、地域の小中学校及び高等学校との教育連携を進め、科学や工学分野に関する興味を強く持つよう啓蒙活動を一層推進することによって、次の時代を担う研究者の卵を育成します。7.震災復興1災害復興新生研究機構のプロジェクトと復興アクション100 +を推進します。2被災地域における将来の産業を担う小中学生に対し、創造工学センターを中心に2014年7月から「未来の地域を担う子どもプロジェクト~カタールフレンド基金ホールと子ども科学キャンパス~」を実施し、体験型の子ども科学キャンパス(体験型科学教室、ラボツアー、サイエンスキャンプ、サイエンスショー、学習相談など)を提供することにより、科学やもの作りへの興味の涵養を目指します。3生活環境早期復旧技術研究センターを中心に、食物の汚染検査や、各地の空間線量率の測定、放射能汚染土壌の除染に関する研究を進めます。他大学とも連携し、大学院生も参加する除染研究・実践教育を実施します。4原子力安全や福島原子力発電所廃炉を見据えた俯瞰的な人材を育成するため、複数の専攻・分野にまたがった研究・教育体制の整備を支援します。8.組織の活性化による理想的な職場の形成以下の継続的な取組によって、教員、事務職員、技術職員が、働き甲斐と矜持を持ち幸福を享受できる理想的な工学系の職場を形成し、「組織の活性化」を目指します。1「教職協働の精神」を推進して、教職員の意識改革、教員の研究時間確保、事務職員の企画業務化を一層推進し、組織の活性化を目指します。2事務職員が、業務の高度化・効率化を自ら企画することができる文化を醸成し、事務組織の活性化を目指します。3技術の継承と創造を担う技術職員が、自らの技能向上に価値と自信を見出し、さらに困難な課題に挑戦する「正の循環」に入ることによる、技術職員組織の活性化と、独創的研究の一層の支援強化を目指します。4青葉山グラウンドの復活、附属図書館工学分館におけるラーニング・コモンズの設置・活用、キャンパスへのアクセス道路の拡張、安否確認システムの構築など、安全安心で活力があり、優れた教育と独創的研究に相応しい環境を継続的に構築します。5工学系女性研究者育成支援推進室(ALicE)が中心となり、女性研究者と女子学生が将来も継続して働くためのグランドデザインを策定し、理工系研究環境整備を推進します。6以上の取組を推進するために必要な資金計画を立案します。29