ブックタイトル東北大学グローバルビジョン

概要

東北大学グローバルビジョン

情報科学研究科【部局のミッション（基本理念・使命）】○情報科学研究科は、情報科学を自然科学分野だけでなく、人文・社会科学分野をも包含する総合的・学際的な先端学術分野として育成・発展させ、得られた成果を社会に還元することを目指すとともに、情報が社会を動かすこれからの情報化社会で主導的な役割を担えるように、情報科学の知識を活用した問題解決能力や新しい応用の展開能力に富む人材を育成します。【機能強化に向けた取組方針（～2 0 1 7年度）】○私たちは、情報の伝達や処理に関する科学だけでなく、人間や社会に係わる情報の意味や価値に関する科学を情報科学として体系化し発展させ、それに基づく総合的な教育によって、先端的研究成果の創出と指導的人材の育成を行います。○私たちは、「ワールドクラスへの飛躍」のために、個々の研究分野で深い研究を進め、世界的に高い評価を受ける高度な研究成果を上げるとともに、次世代の情報科学を担い国際的に活躍できる人材を育成します。さらに、それらの多種多様な分野間の相互作用に基づき、裾野を広げることにより、学際的な視野を持つ人材の育成も目標にします。以上により、情報科学の恩恵を享受できる豊かで安心な社会の実現を目指し、多様化した現代社会の問題に柔軟に対応できる「新しい情報科学」を世界に発信していきます。【重点戦略・展開施策】1.「新しい情報科学」を創出する学際的・総合的な研究の推進・情報発信学際的・総合的な情報科学の先進的な研究を推進するために、研究科内重点研究プロジェクト、研究センター、研究ユニットの研究体制を整え、支援します。研究科創設の理念である学際的総合科学としての情報科学の研究を具体的に進めます。各分野にまたがる学際的研究プロジェクトを奨励し、研究活動経費を支援します。最先端の情報科学を先導・普及し研究成果を社会に還元するため、講演会、セミナーなどを積極的に行います。これらの研究成果の一層の公開を進めるため、研究科ジャーナルやWebによる広報をより充実させ、全学の学術情報データベースと連携し、研究成果の間断のない公開を行います。教員の研究成果はもとより、優秀な若手教員の確保や予算措置、教員が一層研究に打ち込める時間の確保に対する支援も重視します。人間社会情報科学的視点から実社会に大きな影響力を与えられる学際研究テーマを展開できる人材の育成と採用も鋭意進めます。2.ビッグデータ利活用の世界拠点の構築・人材育成ビッグデータの利活用を武器にして、実業界、官界、医学界など、広く社会において重要課題に挑戦できる人材育成の世界拠点となることを目指します。統計解析や機械学習などのビッグデータサイエンス関連講義の充実とともに、実世界ビッグデータを用いた実践研修を徹底的に行い、IT社会の分析によるビッグデータ産業イノベーションを主導する人材を輩出するための、道場的存在の教育体制を構築します。3.成果を実社会に応用して社会貢献産業界、自治体等からの受託研究や共同研究を推進するため、研究者との連携を強力に支援します。大型の国家プロジェクト予算等の採択を目指して、社会を牽引するようなインパクトを与える研究シーズのポリッシュメントとプロジェクト企画支援を行うURAを雇用し、情報科学分野の学際性という性格を活かしてより積極的に実世界・実社会を巻き込む応用への展開を図ります。4.学際的かつ創造的な教育の効果を上げるための環境整備多彩な専門分野と学生を持つ研究科の特色を活かし、学際性と専門性の両面を教育する独自な教育を実施するため、専門的な教育を与えるためのコース制を推進し、教育カリキュラムの再組織化と充実を図ります。創造性や問題解決を重視した対話的な教育環境を充実します。企業・社会等に強く求められる能力を有し社会で活躍できる博士後期課程学生の教育に資するため、それにふさわしい博士論文の研究指導の充実はもとより、実践応用力や人間力育成等を行える環境整備や支援を行います。5.国内外から多様な資質を持つ学生の積極的受入れ優秀な入学志願希望者を更に増加させるために、Webによるわかりやすい入試情報コンテンツを構築します。各分野の研究成果及び活動状況をWebにより積極的に広報します。外国人留学生を含めた東北大学以外の出身者もリソースとして、優秀な入学志願者を確保するための入試広報活動を、国際交流推進室を中心として実施していきます。32