ブックタイトル東北大学グローバルビジョン

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概要

東北大学グローバルビジョン

原子分子材料科学高等研究機構【部局のミッション(基本理念・使命)】○原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)は、質の高いサイエンスの遂行、システム改革と国際化の先導、異分野融合による新しい研究領域の開拓などを通して、常に新しい価値を追求し、持続的に時代を先導する世界トップレベル研究所として、人類社会に貢献します。【機能強化に向けた取組方針(~2 0 1 7年度)】○私たちは、時代を先導する研究所であり続けるために、野心的な研究者が新しい価値に挑戦する環境整備や制度設計を充実します。特に若手研究者の独立研究環境や昇格、テニュア制度を確立します。国際的に開かれた研究所として、海外拠点との共同研究や、訪問研究者受入れを加速し、本機構を中核とする知の国際共同体を形成します。○私たちは、世界トップレベル研究所に不可欠な改革への意欲をもった事務組織を拡充し、大学の国際化・システム改革を推進するための駆動力としての役割を果たします。これらを実施する自由を確保するために、多角的な財政基盤を確立していきます。【重点戦略・展開施策】1.永続的な部局としての基盤整備AIMRを東北大学の世界最高水準研究と国際化を先導する部局として発展させます。AIMRが研究所レベルでは世界初の数学-材料科学連携を主軸として分野融合を推進し、予見に基づいた材料開発を可能にする新学理を導き出します。グローバルな頭脳循環のハブとなる国際研究拠点として機能させるため、英語対応にとどまらず、人事制度をはじめ世界最高水準の組織・運営体制を確立します。既に実績を上げている共通機器サポートやメンター制度を含む研究支援センターについても更なる改善を図り、研究・システム両面における恒常的部局としての基盤を確立します。2.テニュア制度の確立世界の研究者を惹きつけるためには、世界の潮流に乗った人事制度や身分保障が必要であり、その最重要課題としてテニュア制度の確立を目指します。AIMRでは准教授クラスの若手研究者を国際的ピアレビューによって評価し独立研究者に昇格させ、開拓的な研究に取り組ませています。この若手育成の精神を発展させ、大学のリソース、関連部局との協力及び機構独自の財政基盤確立によって、このテニュア制度を確立していきます。3.海外リサーチステーションの設置と国際ネットワークの強化AIMRがこれまでに設置してきた海外サテライトにおけるジョイントラボラトリーを拡充し、「海外リサーチステーション」を設置して、国際ネットワークを強化します。ステーションにはAIMRの研究者が常時滞在し、現地の研究者と共同研究を進めるほか、シンポジウム等の開催によってAIMRのプレゼンスを向上させます。AIMRを中核とした国際ネットワークを広げ、海外拠点となるリサーチステーション、中・小規模の研究交流を展開するジョイントセンター及びジョイントラボラトリーを配置します。4.国際事務部門の拡充及びリサーチ・レセプションセンター開設AIMRは国際化を果たした事務部門を拡張し、新たに設立される高等研究機構(仮称)の国際的な事務を所掌・遂行する国際事務部門へと発展させます。世界からの研究者が短・中期滞在して東北大学の研究者と活発な交流を行う場を支援するリサーチ・レセプションセンターを開設します。これは、AIMRの事務部門が主導して行ってきた国際シンポジウムのノウハウを基盤としたもので、事務部門が持つ機能の発展形です。5.多角的財政基盤のための制度設計AIMRの持続的な発展のためには大学からのリソースだけでなく、多角的財政基盤を開拓していくことが必要です。AIMRは、既に企業等からの寄附金の受入れ体制として整えてある「原子分子材料科学高等研究機構基金」を充実したものとするために、AIMRにおける研究の強い部分を一層強調し広めていきます。44