ブックタイトル東北大学環境報告書2014

概要

東北大学環境報告書2014

各論1教育・研究活動における環境負荷の状況1-1 2温暖化防止（温室効果ガスの排出）2008年に二酸化炭素排出量を原単位で毎年度2%削減することを目標とした「温暖効果ガス排出削減等のための実施計画」を策定し、2013年度も引き続きその目標に取り組みました。なお、二酸化炭素排出量の算定には、国により毎年公表される電気事業者別の排出係数及び電気、ガス等のエネルギーにおける実質的な使用量を示す活動量を用いています。2013年度の二酸化炭素排出量は、大学全体で137,526t-CO2と、2012年度（125,192t-CO2）に比べて9.9％増加しました。床面積1m 2当たりでは、131.6kg-CO2/m 2となり、原単位では2012年度（125.2kg-CO2/m 2）に比べて5.1％の増加となりました。東日本大震災以降、原子力発電所の稼働停止があいつぎ電気事業所の発電実績の低下が続いており、このことに伴い排出係数が年々上昇しています。2013年度の排出係数は0.600kg/CO2/KWhと、2012年度の0.547kg/CO2/KWhに対して9.8%上昇しました。2013年度の二酸化炭素排出量の増加分はエネルギーの実質的な使用量（活動量）の増加によるものではなく、ほぼ排出係数の上昇分に匹敵しました。今後も排出係数の上昇を見込んだ省エネルギー化の推進がより一層重要となっています。学内で可能な二酸化炭素排出量減少への取り組みとしては、電気エネルギー効率の高い施設の建設や機器の導入、研究設備機器の使用方法の改善、さらには、お盆休み等の一斉休暇の実施、冷暖房の設定温度、消灯の工夫等があり、研究、教育の場面のみならず学内における生活環境も含め、大学構成員全員による省エネルギー化への積極的な取り組みが求められています。各論1教育・研究活動における環境負荷の状況表Ⅱ-2エネルギーの種類別二酸化炭素排出量（2013年度）電力種類（東北電力）（東京電力）（北陸電力）（関西電力）都市ガスA重油液化石油ガス灯油ガソリン軽油合計使用量186,483,687 kWh183,414,264 kWh1,125,141 kWh1,899,876 kWh45,406 kWh9,747,541 m 3 N814,130 l180,408 kg110,650 l82,075 l25,221 l（t-CO2）111,922110,0495911,2592322,3272,20654127519165137,526.1二酸化炭素排出量床面積1m 2当たり（kg-CO2/m 2）107.0721.362.110.520.260.180.06131.6単位発熱量9.97 MJ/kWh45.00 MJ/m 3 N39.1 MJ/l50.8 MJ/kg36.7 MJ/l34.6 MJ/l37.7 MJ/l※温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル（平成26年6月改訂）環境省・経済産業省※単位発熱量及び排出係数は、温暖効果ガス排出量算定・報告マニュアル平成26年6月改訂版（環境省・経済産業省）に記載された値で、2013年度に排出された二酸化炭素を算定するのに用いられます。A重油2,206t-CO2（1.6%）その他1,072t-CO2（0.7%）（千t-CO2）140120（参考）※排出係数0.6000 kg-CO2/kWh0.5250 kg-CO2/kWh0.6630 kg-CO2/kWh0.5140 kg-CO2/kWh0.0509 kg-CO2/MJ0.0693 kg-CO2/MJ0.0590 kg-CO2/MJ0.0678 kg-CO2/MJ0.0671 kg-CO2/MJ0.0686 kg-CO2/MJ（kg-CO2/m 2）280240都市ガス22,327t-CO2（16.2%）二酸化炭素排出量合計137,526t-CO2電力111,922t-CO2（81.4%）総二酸化炭素排出量100806040202001601208040床面積1m2当たり排出量02010 20112012 20130（年度）図Ⅱ-7温室効果ガス排出量内訳■片平キャンパス■川内キャンパス・青葉山キャンパス■星陵キャンパス■雨宮キャンパス■その他キャンパス1m 2当たり図Ⅱ-8二酸化炭素（CO2）排出量の推移16