ブックタイトル東北大学環境報告書2014

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概要

東北大学環境報告書2014

総長メッセージ大学における環境問題への取り組み東北大学総長里見進東北大学は、1907年(明治40年)に東北帝国大学として創立し、当初から、専門学校、高等師範学校の卒業生にも門戸を開き、1913年(大正2年)には、日本の大学として初めて、3名の女子の入学を許可し、「門戸開放」が本学の不動の理念であることを世に示してきました。また、創立に当たって、若き俊秀が教授として集まったこともあって、研究者が独創的な研究成果を次々と生み出しながら、それを学生に対する教育にも生かすという「研究第一主義」の精神が確立されました。さらに、世界最先端の研究成果を社会や人々の日常生活に役立てる「実学尊重」の伝統も育み、優れた人材を輩出し、数多くの研究成果を創出して、平和で公正な人類社会の発展に大きく貢献してきました。現在、私たちの社会は、地球温暖化、自然環境の破壊、資源枯渇など、地球規模の様々な課題に直面している中で社会の持続的な発展・成長を実現するために、新たな価値を生み出すイノベーションが求められています。また、東日本大震災における未曾有の被害や原発事故などを目の当たりにし、従来とは異なる新たな社会の在り方を模索し、その実現の道筋を明らかにすることが急務となっています。私たちの大学は、日本はもとより、国際社会の安定と発展に大きく貢献していくとの決意のもと、新しい価値の創造に挑戦し続けなければなりません。そこで、私の任期中(2013年~2017年)で目指す本学のあるべき姿(7つのビジョン)とその実現の柱となる施策や工程表をとりまとめました。このビジョンは、東北大学を「人が集い、学び、創造する、世界に開かれた知の共同体」としてとらえ、学生・教員・職員など一人ひとりの能力を存分に発揮できる環境を整えたいという、私自身の思いを基本にしています。この多彩な構成員の力を結集することによって、「ワールドクラスへの飛躍」と「復興・新生の先導」という2つの目標を確実に達成していきます。そのためには、総長のリーダーシップによる取り組みだけでは不十分であるため、各部局で取りまとめられた「部局ビジョン」とあわせて「東北大学グローバルビジョン」を提示し、全学が一丸となって将来へ向けた取り組みを推進していく決意です。「ワールドクラスへの飛躍」には、世界トップレベルの国際研究拠点としての環境と安全に配慮したキャンパス整備と研究体制の確立に取り組むことが不可欠です。これまで本学は、環境理念及び環境方針を制定し、より具体的な環境目標及び環境活動計画を策定の上、温室効果ガスの排出削減、省資源・廃棄物削減、資源ゴミのリサイクル推進、エネルギー効率の高い建物の導入や既存の教育研究施設の省エネルギー化の推進、省エネルギーに関する啓発、キャンパスの緑化保全等に取り組んでまいりました。本学の各研究科、附置研究所においては、環境教育の更なる展開を図るとともに、エネルギー・資源分野における先端的かつ多面的な教育研究を推進しています。本年、東北地方を中心に未曾有の被害をもたらした東日本大震災の発生から、三年余りの歳月が経ちました。本学は被災地の中心にある総合大学として、復興に全力を傾けていく使命があります。その使命を果たすため、本学は2011年4月に災害復興新生研究機構を設立し、全学からの積極的参画を得て「機構コミットメント型プロジェクト(8つのプロジェクト)」のほか、多様なプロジェクトを推進しています。8つのプロジェクトの一つである「環境エネルギープロジェクト」においては、東日本大震災の被災地の復興と我が国のエネルギー問題の解決のため、本学が中心となり、参画する大学と被災自治体がコンソーシアムを組んで、地域の風土・特性に合った次世代エネルギー、エネルギー管理システムの研究開発に取り組んでいます。今般、「東北大学環境報告書2014」を刊行する運びとなりました。本報告書を通じて本学の環境問題に関する教育研究および各種の取り組みをご理解いただき、さらなるご指導、ご支援をいただきますようお願い申し上げます。2014年9月1