ブックタイトル東北大学環境報告書2014
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東北大学環境報告書2014
EnvironmentalManagementReport 2014,Tohoku University4)青葉山新キャンパス整備計画2008年10月に整備を開始した青葉山新キャンパスは、環境調和型キャンパスの実現を目指し「生態系の保全と回復」等を基本方針に掲げ、特に仙台市条例で保護されている特別環境保全区域を含む自然生態系の保全・回復に取り組んでいます。現在は東日本大震災で被害を受けた土地や工作物の復旧工事を完了し、造成及び道路・排水・インフラ設備等の基盤整備を進めるとともに、国際集積エレクトロニクス研究開発センターの完成や、レアメタル・グリーンイノベーション研究開発拠点、災害復興・地域再生重点研究拠点施設の建設に着手する等建物整備も順次進行しています。これまでの整備では、沢筋を活かした水みちの再生、三居沢や竜の口沢からの樹林帯への補植、新キャンパス中央のキャンパスモールにケヤキ並木を整備して青葉山キャンパスの象徴であるケヤキ並木を継承する等、旧ゴルフ場造成で分断された水と緑のネットワーク再生に努めています。なお、やむを得ず伐採となった樹木については、土砂流出防止柵への使用やチップ化して覆土材にする等の再資源化を図っています。また、構内の道路には小型動物の道路横断による轢死を回避する措置として、エコトンネルを設置しています。さらに、工事を進めるにあたっては、環境へ与える影響について継続的にモニタリング調査等を行いながら進捗に合わせた保全対策を実施する等、自然環境に配慮したキャンパス整備を推進しているところです。本整備事業に関する情報はホームページ(http://campus.bureau.tohoku.ac.jp/tu_gaiyou)で公開しています。図Ⅱ-29キャンパスモールのケヤキ並木図Ⅱ-30沢筋を活かした水みちの再生各論1教育・研究活動における環境負荷の状況図Ⅱ-31伐採樹木を再資源化した土砂流出防止柵図Ⅱ-32エコトンネルを利用する小型動物29