ブックタイトル東北大学環境報告書2014

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概要

東北大学環境報告書2014

環境報告書に対するレビュー・コメントについて本学では、2007年度から環境報告書評価委員会を設置し、毎年刊行される環境報告書に対して独立の立場から評価レビューを行っています。今回の「東北大学環境報告書2014」作成に当たっては、以下に記載しました「東北大学環境報告書2013」に対するレビュー・コメントを考慮・反映させることとしました。骨子を次に示します。東北大学環境報告書2013に対する評価東北大学環境報告書評価委員会本報告書は、環境にかかわる東北大学の多岐にわたる活動内容を体系的かつ網羅的に記述した優れた報告書である。データが適正に開示されて評価分析がなされており、事業所の報告義務を十分に果たしている。2013年版は全体として見やすく仕上げられており、総論と各論のバランスもよく、2012年版に対する本評価委員会の評価意見が十分に反映された結果、格段に読みやすいものとなった。未だ震災の影響が残る状況のもと、データの照会・収集・分析に困難をきたすなかで本報告書をまとめられた環境報告書作成専門部会(2013年度)のご努力に深く敬意を表する。今後、本報告書がさらに充実し、東北大学の環境マネジメントにさらに有効に活用されることを期待し、本委員会で出された主な意見を以下に列挙するので、参考にしていただければ幸いである。環境報告書に対するレビュー・コメントについて1)総長メッセージ「里見ビジョンについて」に関して、今後5年間で目指す東北大学のあるべき姿あるいはグローバルビジョンが、環境に対する取り組みとどのような関係があるのか、メッセージから読み解くことが困難である。今後に向けた東北大学の環境に対する方針・姿勢をより明確に表現し、標榜していただくことが望ましい。2)総論4の内容に関して、図Ⅰ-1のフローチャートにまとめられているものの、大学によってどのように管理・実現されているのか、大学としてのイニシアチブがどのように機能しているのかがわかりにくい内容となっている。例えば各論の具体例を示すことにより、チャートの理解を深められると思われる。また、総論6においては、来年度に向けての目標をまとめて示すことにより、関連各位へのいっそうの環境活動への取り組みを期待する内容とすることを期待したい。3)各論1の「教育・研究活動における環境負荷の状況」においては、PDCAサイクルの明確化に向けて努力しており、評価したいが、分析項目ごとに記述の統一が図られるべきである。分析結果の考察の程度にばらつきが見られ、緻密な部分もあれば、より深い考察が望まれる部分もある。考察に必要なデータが不十分であれば、改善のためにデータを補充する方策を考えるべきである。例えば、医療系廃棄物排出量増加の分析や、雨水の活用状況、キャンパスバスの環境・安全に対する効果など、より詳細な分析と評価を期待したい。また、達成度の定量的な表現も、可能な項目であれば記載し、来年度の達成目標の指針としたい。さらに将来の環境対策に向けて必要と思われる展望も可能であれば記載すべきである。用語の使用については改善されているものの、CO2排出係数の用語についての説明など、一般の方にも理解いただけるように注釈を付記するなど、なお一段の改善を行うべきである。4)学生自身による環境活動についても、教育研究機関として取り上げるべきと考える。活動内容については報告書の各所に記載が見られるが、それらが一覧できるような工夫があれば、大学としての環境への取り組みや学生の自主性を理解しやすい内容となると考える。学生自身による環境活動のデータ入手が困難であれば、学生が配属される研究室へのアンケートの依頼を行うなどで、データの収集を行うことも考えられる。5)各論の個別の項目に記載されている改善策について、一覧で把握しにくい構成となっている。1.、2.それぞれについて来年度に向けた改善点をまとめ、表にするなどして、来年度に向けたアクションプランとなるような内容整理があれば、よりよい環境報告書になるであろう。東北大学環境報告書評価委員会(2013~2014年度)所属職名氏名委員長工学研究科教授青木秀之委員環境科学研究科教授川田達也委員流体科学研究所教授佐藤岳彦委員病院教授出江紳一委員法学研究科教授蘆立順美委員薬学研究科教授徳山英利委員農学研究科教授盛田清秀委員宮城大学食産業学部教授岩堀恵祐委員宮城県環境生活部環境政策課課長千葉伸洋64