ブックタイトル東北大学財務レポート2015

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概要

東北大学財務レポート2015

ごあいさつごあいさつMESSAGE FROM THE PRESIDENTた「東北大学グローバルビジョン」を公表、本学を構成する高度で多様性に富む諸組織の力を結集し、大学全体として将来へ向けた取り組むべき課題を社会に提示することで、大学改革の主体的実行及び大学の機能強化を推進して参りました。いよいよこれらの成果を目に見える形で提示していかねばならない勝負の時期を迎えます。「東北の復興・日本新生の先導」の役割を果たすべく、災害復興新生研究機構のもとで実施されている8大プロジェクトでは、災害科学国際研究所など各プロジェクトの拠点施設が整備され、研究成果も徐々に形を成してきました。さらに、各部局より提案された100を超えるアクションプランもまた着実に進められており、今年の3月に仙台市で開催された国連防災世東北大学財務レポート201501東北大学総長里見進はやいもので東日本大震災から4年余が経ち、また、私の総長としての任期も今年より後半戦に入りました。就任から今日までを振り返ると、震災で甚大な被害を受けた本学の教育・研究機能や環境は、震災前と比べても遜色のないレベルにまで復興しました。特に平成26年度には多くの教育・研究施設が整備され、工学研究科被災三系実験研究棟、女川の農学研究科附属複合生態フィールド教育研究センターの復旧や、新たに災害復興・地域再生重点研究拠点施設、次世代情報通信プロジェクト研究拠点施設などの整備が行われました。今後も農学研究科の青葉山新キャンパスへの移転、大学病院の新中央診療棟をはじめ多くの整備が計画されており、さらに今年12月には地下鉄東西線の開業も控え、東北大学のキャンパス環境は大きく変化しています。私は就任時に「東北の復興・日本新生の先導」「ワールドクラスへの飛躍」の二つの目標を掲げました。そして、この目標を達成する具体的な道筋を明らかにし界会議では、多くの本学関係者が参画し、その研究成果を発表しました。「ワールドクラスへの飛躍」に向け、教育面では、日本の若者を世界へ送り出すとともに、海外から多くの若者を受け入れる体制を整備していきます。その一環として、海外の著名な大学と共同で学生を教育する国際共同大学院プログラムをスピントロニクス分野からスタートさせました。これは文部科学省で公募したスーパーグローバル大学創生支援事業として実施されるものです。研究面では、知のフォーラム事業において、学生や若手研究者と世界の著名な研究者との交流を推進します。また、昨年7月に設置した高等研究機構の研究環境等の基盤を確立し、世界をリードする研究を推進していきます。「財務レポート2015」は、このような本学の活動状況について、財務を通して一般の方にもできるだけわかりやすく情報を発信することを目的として発刊いたしました。本レポートをご活用いただくことにより、本学の教育研究活動について皆様に深くご理解をいただくとともに、東北の復興、日本新生に取り組む東北大学へのますますのご支援、ご協力を心よりお願い申し上げます。