ブックタイトル東北大学財務レポート2015

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概要

東北大学財務レポート2015

TOHOKU UNIV.Financial Report2 015平成26年度143,61754,443 198,060■固定負債■流動負債負債の部平成25年度161,08085,653 246,734平成24年度137,77766,555 204,3330 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 350,000百万円198,060百万円対前年度48,674百万円減負債は会計基準上の分類である固定・流動の別の他に、将来的に支払義務を負う借入金等の負債と支払義務のない資産見返負債等の負債にも分類できます。経営上は前者の増減に注意を必要とする一方、後者の資産見返負債は運営費交付金等により取得した償却資産の簿価相当額(取得価格から減価償却累計額等を控除した額)であり、法人の活動コストを賄うものとして減価償却費に応じて最終的には全て収益に振り替えられます。資産見返負債98,902百万円20,324百万円減国から交付される運営費交付金等で購入した償却資産の簿価相当額で、国立大学法人会計の特徴的な勘定科目です。対象資産の減価償却額と同額を収益へ振り替えることで、収入を見込むことのできない教育研究用の機械備品等の減価償却費によって、損失が生じないような仕組みになっています。このように、資産見返負債は損益均衡という国立大学法人会計制度の趣旨をまっとうするための負債勘定であり、返済義務を伴う法令上の債務とは性格が異なります。平成26年度は当年度減価償却による減が資産の取得価格見合いとなる資産見返負債の増を上回り、資産見返負債が減少しています。貸借対照表の概要借入金(固定負債)33,574百万円3,060百万円減借入金(流動負債)3,712百万円61百万円減本学が法人化する際に負担することとされた国立大学財務・経営センター債務負担金と法人化後に借り入れた長期借入金に分類されます。これらの借入により病棟の建設や大型医療機械の導入などの病院部門の整備を行う一方、附属病院収入により返済を行っています。償還期間は施設が25年、設備が10年となっており、一年以内に返済が予定されている金額は流動負債に計上しています。平成26年度は3,773百万円を返済する一方で、病院の中央診療棟整備のため、652百万円の借入を行いました。運営費交付金債務4,361百万円7,992百万円減国から交付を受けた運営費交付金は、一旦負債として計上した後、教育、研究等の実施状況に応じて収益に計上します。原則として期間の進行に伴い収益化しますが、特定の費用の発生と同時に収益化すべきもの、業務の達成度に応じて収益化すべきものについては、運営費交付金債務として翌年度への繰り越しが認められています。平成26年度は4,361百万円の運営費交付金を翌事業年度に繰り越しました。復旧・復興関連事業の進展や、業務達成基準を適用した教育・研究施設の整備等のプロジェクト事業実施により、今年度は運営費交付金債務の繰越額が大きく減少しています。会計ひと口メモ運営費交付金の収益化について運営費交付金の収益化基準毎の収益化時期、主な適用事業をまとめると下図の通りとなります。収益化基準収益化の時期主な適?事業期間進行基準(原則)一定の期間の経過に応じる通常業務費用進行基準費用の発生時退職手当等、特定の支払いのため措置されたもの業務達成基準業務の達成度に応じるプロジェクト事業等※収益化の詳細は、P50資料編「収益の認識について」をご覧下さい。08