ブックタイトル第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~

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概要

第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~

第3回国連防災世界会議を終えて~東北大学の取り組み~第2章東北大学の参画/各催事の報告〈イベント〉イベントシンポジウム・レクチャー・ワークショップDAY-1防災教育交流国際フォーラム国連防災世界会議に合わせて開催する、市民のみなさまが気軽に参加できる35件のシンポジウムやレクチャー、ワークショップを開催しました。防災・減災・復興のことを学ぶ、そして、もう一度考える5日間。2015.03.14 [ Sat ]記号の見方〈会議言語〉〈通訳サービス〉JPN日本語のみ同時通訳ENG英語のみ逐次通訳JPN ENG日本語・英語通訳スタッフあり彦根工業高校(滋賀県)、トリエ太陽の子(兵庫県)、全国教育委員会ほか12:00‐13:00昼食休憩展示コーナー見学(マルチメディア棟1階ラウンジ)【ID:177】大震災と減災対策キーワード:防災教育,市民,地域防災,子ども・若者JPN ENG〈第2部〉13:00‐13:10世界、日本各地の防災教育の実践から学ぶ????????????????????????●名波義昭(内閣府政策統括官〈防災担当〉付参事官■日時:3月14日(土)9:30‐16:50(開場9:00)■会場:東北大学マルチメディアホール(定員:430人)■問合せ:Tel. 022-752-2104http://www.bousai-edu.jp/jde-liaison-network/contact.html■主催:東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)■共催:防災教育普及協会、国連防災世界会議防災教育日本連絡会内閣府(防災担当)、文部科学省13:10‐14:101.世界の大震災被災地の取り組みから12004年インド洋大津波被災地の事例●サムスル・リザール(インドネシア共和国バンダアチェ州シャークアラ大学学長)、カイルル・ムナディ(同大学津波災害軽減研究センター所長)、ムハンマド・ディルハムシャー(同大学学院災害科学プログラム長)22008年四川大地震以降の中国の学校安全の取り組み●顧林生(四川大学香港理工大学災害復興管理学院イベント概要執行院長教授)●コメンテーター:ミーヨン・チョイ(ユネスコ・ジャカルタ第1部では阪神淡路大震災以降、大災害の教訓を踏まえ発展した日本の防災教育の20年を振り返り、東日本大震災や世界の大震災被災地における学校防災の取り組み事例を紹介しました。第2部では、防災教育チャレンジプランをはじめとする地域における防災教育の優秀事例等を紹介しました。第3部では、ポストHFAの国際枠組みにおける防災教育・地域防災の向上に向けた今後の取り組みの方向性を「仙台宣言」としてまとめました。事務所教育セクター長)2.防災教育優秀実践事例から1シェイクアウト訓練●マーク・ベンセン(南カリフォルニア地震センター局長)、座間災害ボランティアネットワーク2日本各地から●仙台市立南吉成中学校、気仙沼市立階上中学校、あそび9:30‐9:35開会のあいさつ●渡邉正樹(一般社団法人防災教育普及協会副会長、東京学芸大学教授)ma・senka(岩手県盛岡市)、田辺市立新庄中学校(和歌山県)、千葉県立東金特別支援学校(千葉県)、「やさしい日本語」有志の会(京都府)9:35‐9:55【招待講演】「大震災の経験を踏まえた日本の防災教育発展の20年」●戸田芳雄(学校安全教育研究所代表、東京女子体育大学教授)15:30‐15:45「地域における防災教育の実践に関する手引き」紹介●林春男(京都大学防災研究所巨大災害研究センター教授、防災教育チャレンジプラン実行委員長)15:55‐16:40仙台宣言とパネル討議〈第1部〉9:55‐10:10東日本大震災の被災地から学ぶ●大路正浩(文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課長)●コーディネーター:矢崎良明(全国学校安全教育研究会顧問、鎌倉女子大学講師)●パネリスト:藤岡達也(仙台宣言起草委員副委員長、10:10‐10:20東日本大震災の被害実態と教育復興●佐藤健(東北大学災害科学国際研究所教授)滋賀大学教授)」、平田直(東京大学教授)ほか16:40‐16:50仙台宣言採択・閉会のあいさつ10:20‐11:20東日本大震災被災地における教育復興と防災教育の取り組み●岩手県、宮城県、福島県、仙台市の各教育委員会から●今村文彦(東北大学災害科学国際研究所教授)16:50‐17:50展示コーナー見学(マルチメディア棟1階ラウンジ)11:20‐11:50東日本大震災被災地における復興・防災教育の実践事例災害復興教育プログラム、減災教育結プロジェクト、かけあがれ!日本●桜井愛子(東北大学災害科学国際研究所准教授)、保田真理(同助手)、安倍祥(同助手)11:50‐12:00展示紹介●減災アクションカードゲーム(東北大学)、開催レポート■参加者数:430名????????????????????????フォーラムでは、国内・海外の大震災の被災地から世界に向けてその経験や教訓が発信されました。成果として、防災教育に関する仙台宣言を採択しました。宣言は以下のとおりです。**************************************防災教育はすべての防災対策の礎である。自然災害を乗り越える力は、過去の経験、先人の知恵を学び、家庭・学校・社会において協働で日頃から実践し育んでいくわたしたち一人一人の能力にかかっている。その力を組織的に高める試みが防災教育である。わたしたちは、防災教育を積極的に進め、自然災害から尊い命を一つでも多く救い、多くの人々と協力しながら厳しい状況を克服していかなければならない。本日のフォーラムでは、日本と世界で防災教育に関わる多様なステークホルダーによる交流が行われ、様々な経験と教訓、および活発な発動が紹介された。災害を乗り越え復活する力を備えた「レジリエント」な社会を構築するために、地域ぐるみによる防災教育を通じた地域防災力の向上が必要不可欠であることが確認された。私たちは、国内外のネットワークをもとに以下の活動に取り組み、第3回国連防災世界会議で採択されるポストHFA(Hyogo Framework forAction;兵庫行動枠組)の推進に貢献していくことを宣言する。満員の会場の様子防災教育仙台宣言を採択する今村所長1国内外の被災地ならびに被災懸念地域と連携し、各学校や地域等での実践を支援し、経験を共有するとともに、学校防災・地域防災における研究者・実践者の人材育成を進める。2世界各国における自然災害リスクの軽減を念頭に、学校防災、地域防災に関して、東日本大震災を含む日本の大規模災害からの教訓を国際的に積極的に発信する。3ポストHFAにおいて、国連機関等が推進する「セーフスクール」の枠組みと連携し、国際的に展開可能な学校防災や地域防災に関する研究、実践、普及、高度化に貢献する。4レジリエントな社会の構築に向けて、「持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development: ESD)」との連携を図りつつ、災害アーカイブ等の震災記録の活用を含む、「地域に根ざした」全ての市民を対象とする防災教育モデルの開発、実践、普及、高度化を目指す。あわせて、日本や世界の学校などで実際に使用される防災教育教材、地震波のP波S波実験装置、防災教育関連団体等による展示やデモンストレーションも行なわれました。展示会場の様子20 21