ブックタイトル第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~

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概要

第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~

第3回国連防災世界会議を終えて~東北大学の取り組み~第2章東北大学の参画/各催事の報告〈イベント〉災害ロボットの社会実装[セッションプログラム]セッション1【ID:189】災害ロボットの社会実装:現状、ギャップ、将来に向けてのアクションプラン日時:2015年3月14日(土)13:30‐15:30会場:東京エレクトロンホール宮城601大会議室〈セッションの概要〉災害ロボットの現状、社会実装におけるギャップ、将来の減災のために必要なアクションプランについて議論を行いました。〈セッションプログラム〉13:30‐13:50災害対応ロボットの普及●淺間一(東京大学)13:50‐14:20災害ロボットの現状と実績●Robin Murphy(テキサスA&M大学/アメリカ)14:20‐14:40 EUにおける災害ロボットの研究と適用●Gerald Steinbauer(グラーツ工科大学/オーストリア)14:40‐15:00災害マネジメントへのロボットの統合●Geert De Cubber(王立ミリタリーアカデミー/ベルギー)15:00‐15:20 IEEE人道技術特別委員会の活動●Raj Madhavan(メリーランド大学/アメリカ)15:20‐15:30ロボットを広く活用するために●田所諭(IEEE Robotics and Automation Society次期会長)開催レポートセッション1【ID:189】災害ロボットの社会実装:現状,ギャップ,将来に向けてのアクションプランセッション2【ID:94】災害ロボットの社会実装:これまでの実績と未来へのチャレンジ【ID:189 / 94】大震災と減災対策キーワード:ロボット,科学・テクノロジー,減災,支援■参加者数:120名????????????????????????■参加者数:90名????????????????????????????????????????????????災害ロボットの社会実装●主たる成果災害ロボティクスに関する世界のトップランナーが、災害ロボットの現状、社会実装へのギャップについて講演を行った。それに基づき、災害リスク低減のために取るべきアクションに関するディスカッションを行った。それに基づき、下記に述べるロボット分野の行動が宣言されました。●主たる成果日本の企業や大学による、福島第一原子力発電小事故緊急対応、プラントの廃炉措置、無人化施工システム、土砂崩れ災害、へのロボットシステムの適用の紹介を行った。下記の国際委員会の設立の宣言を行いました。[シンポジウムの概要]※本シンポジウム「災害ロボットの社会実装」は、下記の2つのセッションから構成されており、災害ロボットの現状と実績、その社会実装におけるギャップ、未来へのチャレンジとアクションプランについて議論を行いました。●イベントで行われたボランタリーコミットメントの宣言内容ロボティクスと情報通信技術を、その早い技術的進歩と同期させながら、国の災害マネジメント計画や制度を整備して、社会実装を図っていくために、関係者から成る国際委員会を設立する。[日時/セッション名/会場]●イベントで行われたボランタリーコミットメントの宣言内容ロボティクスと情報通信技術を、その早い技術的進歩と同期させながら、国の災害マネジメント計画や制度を整備して、社会実装を図っていくために、関係者から成る国際委員会を設立する。■3月14日(土)13:30‐15:30セッション1【ID:189】災害ロボットの社会実装:現状、ギャップ、将来に向けてのアクションプラン東京エレクトロンホール宮城601大会議室■3月16日(月)9:50‐11:50セッション2【ID:94】災害ロボットの社会実装:これまでの実績と未来へのチャレンジTKPガーデンシティー仙台勾当台ホール1●参加者からのコメントロボットに関する技術的質問と、その災害適用に関する質問がありました。●参加者からのコメントロボティクスと災害リスク低減に対する将来の貢献に対して、強い期待が寄せられました。●その他の情報これまでのロボットの適用の実績に関して、参加者から驚きの声が上がりました。●その他の情報これまでのロボットの適用の実績に関して、参加者から驚きの声が上がりました。問合せ:E-mail tadokoro@rm.is.tohoku.ac.jpセッション2【ID:94】災害ロボットの社会実装:これまでの実績と未来へのチャレンジ日時:3月16日(月)9:50‐11:50会場:TKPガーデンシティー仙台勾当台ホール1(仙台パークビル)〈セッションの概要〉災害ロボットおよび関連システムの適用実績と将来の減災に対するチャレンジについて議論を行いました。〈セッションプログラム〉9:50‐10:10地上走行ロボットQuinceと櫻の福島第一原発事故対応への適用●吉田智章(千葉工業大学)10:10‐10:30福島第一原発廃炉のためのロボット開発●岡田聡(日立製作所)10:30‐10:50福島第一原発における廃炉のためのロボット技術を使った試みについて●上原卓也(東芝)10:50‐11:10日本の電力事業者における原子力緊急事態支援センターの活動●富森順(原子力緊急事態支援センター、日本原子力発電)11:10‐11:30無人化施工システムの現状と将来●北原成郎(熊谷組)11:30‐11:50地形・災害計測及び構造物点検へのUAVの適用●渡辺豊(ルーチェサーチ)共催:東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)IEEE Robotics and Automation Society、東北大学、国際レスキューシステム研究機構、COCN災害ロボットプロジェクト、内閣府ImPACTプロジェクトイベント概要ロボティクスは50年の歴史を経て災害の予防減災・緊急対応・復旧における有効なツールとなってきました。たとえば,無人飛行ロボット(UAV)は広域の災害エリアでの概観情報収集を迅速に行い、遠隔操作水中ロボット(ROV)は海中の石油プラントの漏れを修繕し、無人地上走行ロボット(UGV)は事故を起こした原子炉プラントの汚染された場所で終息作業を行いました。ロボットが有効性は次の3点にまとめることができます。1人間や従来の方法ではできないタスクを遂行する(アクセスできない場所や汚染場所で作業するなど)2リスクを低減する(例えば、爆発、危険物質、放射能の可能性がある場所で作業するなど)3迅速化、効率化、コスト低減に寄与する(高所にある災害被害施設で足場を組むことなく迅速に検査を行うなど)。招待講演者招待講演者近年のロボティクスとそのコンポーネント技術の著しい発展により、ロボットが適用可能な場所やタスクが急速に拡大してきました。例えば、20年前の遠隔ロボットシステムは上空から地上の情報を収集することができるだけでした。ところが現在では、ロボットは検査すべき構造物の近くまで接近して詳細な視認検査を行うことができ、狭窄した開口部から被災建物内部に入って被災者を探索することができます。ロボットの知能や自律機能によって、ファーストレスポンダーの操作の負担を軽減し、収集した情報を自動的に計測した3次元マップに統合することもできるようになりました。以上の理由により、ロボティクスは10年後には災害の予防減災・緊急対応・復旧にとって不可欠のツールになると予測されています。本シンポジウムでは、以上を踏まえた上で、災害への緊急対応はもとより、防減災や復旧においてロボットを活用する方策について議論しました。26 27