ブックタイトル第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~

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第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~

第3回国連防災世界会議を終えて~東北大学の取り組み~第2章東北大学の参画/各催事の報告〈イベント〉沿岸生態系を活用した防災と減災:Eco-DRRの主流化と課題開催レポート■参加者数:130名????????????????????????ジオハザード軽減に向けた地球科学の人材育成-防災国際ネットワーク構築-Professor, Institute of Earth & EnvironmentalSciences, Potsdam, Germany)●Dr. Yildirim Dilek (IUGS, Vice President; Professor,Miami University, USA)【ID:200】大震災と減災対策東日本大震災は、東北の太平洋沿岸に大きな災害をもたらしました。この地域【ID:172】大震災と減災対策●Dr. Yujiro Ogawa (SCJ Member, IUGS Councilor,キーワード:沿岸生態,環境,防災,減災は、豊かな海の恵みにより特有の文化と産業が発展してきた歴史があり、復興にキーワード:人材育成,防災教育,国際協力Prof. Emeritus, University of Tsukuba)JPN ENG????????????????????????あたっても、この豊かな恵み、すなわち東北沿岸の生態系サービスを健全に保つことが重要です。しかし、海岸の巨大な防潮堤など、従来のハードウエアを中心と????????????????????????Part 3■日時:3月15日(日)13:10‐15:50(開場13:00)した防災・減災策を中心とした復興が図られようとしています。■日時:3月15日(日)13:10‐18:10(開場13:00)18:00‐18:10 Concluding Remarks■会場:東北大学川内北キャンパスC206(定員:100人)近年、注目されている生態系を基盤とした防災・減災(Ecosystem-based■会場:東北大学川内北キャンパスC202(定員:100人)●Dr. Eikichi Tsukuda (SCJ Member, Executive■問合せ:E-mail eac@g-mail.tohoku-university.jpDisaster Risk Reduction)は、郷土の豊かな自然や文化を保つともに、経済的■問合せ:E-mail goto@irides.tohoku.ac.jpDirector, AIST)■主催:東北大学生命科学研究科生態適応センターにも効率がよく復元力の高い対策です。自然や生態系の恵みに依存して文化や■主催:東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)■協賛:サラヤ(株)■後援:環境省東北地方環境事務所、国際自然保護連合、産業が発展してきた地域には特に重要な防災減災の方法であり、東北地方に限らず、広くさまざまな地域や国で実践が可能です。当イベントでは、東日本大震災■共催:日本学術会議(IUGS分科会)、産業技術総合研究所開催レポートコンサベーション・インターナショナル・ジャパンによる東北沿岸域の被害とその回復についての実例をもとに、Eco-DRRの有効性を再認識しました。したがって、関係各団体に、今後の防災・減災対策には、土イベント概要■参加者数:72名????????????????????????イベント概要木技術によるインフラの利点を生かしつつも、Eco-DRRの考え方を積極的に取り入れて行くべきことを強く訴えます。本ワークショップでは、地震、津波、地滑り、火山災害等の地質災害を被る可能性が高い国々に対して、日本をはじめとする災害先進国がどのようにしてノウハウのこのワークショップでは、地震、津波、地すべり、火山災害等の地質災害を被る可能性が高い国々に対して、日本をはじめとする国々がどのようにして科学的なノウ生態系を基盤とした防災・減災(Eco-DRR)についての進展と我が国の動向を移転を行うか、その問題点と仕組みづくりを議論しました。日本発のCapacityハウの移転を行うか、その問題点と仕組みづくりを議論しました。ワークショップ紹介するとともに、気仙沼や仙台湾における沿岸生態系の現状とその生態系特Building Modelを構築することを目指し開催しました。には14か国72名が参加。アジアからは、日本、中国、台湾、フィリピン、ベトナム、性を活用した防災・減災の取り組みについて口頭発表やパネルディスカッションタイ、インドネシア、スリランカ、トルコ、その他の国として、チリ、ニュージーランド、等を通じて議論・情報共有し、Eco-DRRの主流化について提言を行いました。Part 0フランス、ドイツ、アメリカ合衆国から参加がありました。13:10?13:30 Opening Remarks第一部では、スリランカ、トルコ、インドネシア、タイおよび日本におけるジオハ13:10‐13:20はじめに●Prof. Dr. Makoto Okumura (Deputy Director, IRIDeS,ザード軽減に向けた研究と教育の実態について、とくに日本との二国間共同研究●中静透(東北大学生命科学研究科教授)Tohoku University)とそれを通じた人材育成の現状が報告されました。第二部では、日本におけるジ13:20‐13:40基調講演「生態系を基盤とした防災・減災:●Dr. Hiroshi Kitazato (JAMSTEC) ; background,オハザード軽減に資する人材育成の仕組みと実績について報告がありました。科学と政策における新たな進展」purpose and goals for the workshop講演に対する質問や総合討論での話の中で、多くの参加者から日本の様々な経●Dr. Fabrice Renaud(国連大学環境・人間の安全保障験を開発途上国におけるジオハザード軽減に役立ててほしいという期待が述べ研究所環境脆弱性と生態系サービス課課長)Part 1られました。13:40‐13:55講演1「生態系を基盤とした防災・減災と気候変動適応対策の13:30?15:30 Present Activity Reports for the Capacity Building of促進に向けて」Geohazard from Different Countries●古田尚也(国際自然保護連合Fabrice Renaud博士(国連大学環境・人間の安全保障研究所)による基調講演●Dr. Nalin Ratnayake (Senior Lecturer, University ofシニア・プロジェクト・オフィサー)13:55‐14:10講演2「コミュニティが生態系を活用した防災に果たす役割」●日比保史(コンサベーション・インターナショナル・ジャパン代表理事)14:10‐14:25講演3「東日本大震災の津波復興における巨大海岸構造物にVigorous recovery of vegetation following the third growing season, 2013CU 2: Sand-dune herbaceous communities on the flattened sand-duneMay 2011 2013Moratuwa, Sri Lanka)●Dr. Gulum Tarircan (Associate Professor, BogaziciUniversity, Turkey)●Prof. Dr. Iskandar Zulkarnain (LIPI President,対するEco-DRR代替案と既存土地制度との相克」Indonesia)●清野聡子(九州大学大学院工学研究院准教授)●Dr. Punya Charusiri (Associate Professor,14:25‐14:35休憩Calystegia soldanella, Carex kobomugi, Ischaemum anthephoroides, Glehnia littoralisChulalongkorn University, Thailand)14:35‐14:45仙台湾・気仙沼からの報告報告1「Eco-DRRの源泉としての海岸エコトーンモニタリング」CU 3: Shrubby Pinus thunbergii plantation on the flattened sand-duneMay 2011 2013●Dr. Ken’ichiro Hisada (Professor, University ofTsukuba, Japan): Globalization of University of●平吹喜彦(東北学院大学教養学部教授)、Tsukuba and systematic activity of research and南蒲生/砂浜海岸エコトーンモニタリングネットワークeducation for natural disaster prevention14:45‐14:55報告2「蒲生に楽しい防災公園を」Robinia pseudoacacia, Coriaria japonica, Oenothera laciniata, Pinus thunbergii●仙台の高校生で考える防潮堤の会(仙台教育技術研究所)14:55‐15:05報告3「生態学的土地・資源管理の一環となる環境形成技術について」震災後の仙台の海岸植生の回復Part 216:00?18:00 How Do We Develop International Network of Capacity講演の様子●廣瀬俊介(東京大学空間情報科学研究センター協力研究員)15:05‐15:15報告4「東日本大震災の津波被災地の子どもを対象としたESDプログラムの役割と展望」●秦範子(東京農工大学大学院連合農学研究科)15:15‐15:25報告5気仙沼市小泉地区「子ども小泉学」受講生報告15:25‐15:50総合討論、提言の採択コンビナーOur Eco-DRR design for thereconstruction in the back-swampzone of coastal ecotone??Integrated and adaptive scope??‘Ecosystem units’options??Biological legacies and diversityReconstruction area #BS1?TeizanboriCanal????Relative height (m)?Eco-unit DEco-unit BDistance (m)Eco-unit BEco-unit ABuilding in the Community of Geological Sciences?●Dr. Yoshimori Honkura (JST, Prof. Emeritus,Tokyo Instituteof Technology) JICA/JST“SATREPS”Project inrelation to Geohazards●Dr. Toshiaki Yokoi (JICA, Director,IISEE, BuildingResearch Institute)●占部城太郞(東北大学生命科学研究科教授)●竹本徳子(立教大学経営学部プログラム・コーディネーター)Eco-unit Dchannel?wetland?Eco-unit Bchannel?Eco-unit Asand-dune?Eco-unit C???????????????????????????????????Landward (????????)???????????????????????Debris?????????????Seaward (?????????)?JICA Projects in relation to Geohazards●Dr. Kuniyoshi Takeuchi (PWRI) Capacity buildingthrough“iCHARM”Project●Dr. Patrick McKeever (UNESCO, Geoscience(Hirabuki et al., 2012)?Division Chair, France)仙台湾沿岸のEco-DRRデザイン案●Prof. Dr. Roland Oberhansli (IUGS, President;総合討論の様子34 35