ブックタイトル第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~

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第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~

第3回国連防災世界会議を終えて~東北大学の取り組み~第2章東北大学の参画/各催事の報告〈イベント〉「縁側で『こんにちは』」プロジェクト-共有・共感・共生空間の創生-について【ID:209】大震災と減災対策キーワード:市民,ボランティア,大学,防災,減災,まちづくり????????????????????????■日時:3月15日(日)12:15‐13:50(開場12:00)■会場:仙台市民会館会議室1(定員:50人)■問合せ:E-mail najimay@m.tohoku.ac.jp■主催:東北大学文学研究科イベント概要東北大学「縁側で『こんにちは』」プロジェクトについて、責任者や名取市社会福祉協議会、学生ボランティアが説明を行いました。また、一般市民が「防災・減災・復興のまちづくり」に関わっていく一つの方法を考えました。12:15‐12:20開会のあいさつ●名嶋義直(東北大学文学研究科教授)12:20‐13:00縁側で『こんにちは』プロジェクトの過去・現在・未来-その狙い、活動、効果、課題-●名嶋義直(東北大学文学研究科教授)13:00‐13:10公の立場から-「想いをつなぐ」-●沢田充(名取市社会福祉協議会業務係長)13:10‐13:20学生ボランティアの立場から-コミュニケーションの多様さ-●梅木俊輔(東北大学文学研究科博士後期課程学生)13:20‐13:30市民の立場から?「名取で生きる」ということ?●寺川直樹(東北大学教育学研究科博士後期課程学生)13:30‐13:40支援者の立場から-楽しい時間をデザインする-13:40‐13:45閉会のあいさつ開催レポート■参加者数:20名●山森理恵(東海大学非常勤講師)●名嶋義直(東北大学文学研究科教授)????????????????????????このプロジェクトが何を目指し何を行ってきたのか、行政とどのような連携を行ってきたのかについて、取り組み責任者や名取市社会福祉協議会、学生ボランティアがプレゼンテーションを行いました。それを通して、一般市民が「防災・減災・復興のまちづくり」に関わっていく一つの方法を提示しました。「まちづくり」と防災や減災とは、関係があります。「そこに住んでいる人々の結びつき」が強いコミュニティは、いざという時に災害にも強いと言われています。つまり、しっかりしたコミュニティを作ることは、未来に向けた防災・減災活動だと言えます。今回の東日本大震災や原発事故のように、どんなに注意していてもどうしても災害が起こることもあります。どんなにそれに備えて準備していても充分ではないということもあります。そのような時に、一旦はこわれてしまったコミュニティを、どのようにフォローしケアして行くかが、次の防災・減災につながります。災害とは自然災害だけではありません。社会の中のあらゆる問題を災害、または潜在的な災害だと考えると、残念ながら私たちの社会は災害で一杯です。だからこそ、それぞれが少し行動力を出して、自分の関われる範囲で「まちづくり」に主体的に関わっていくことが、災害に強い社会を作ることになります。「縁側で『こんにちは』」プロジェクトの例は、その取り組みが専門家でなくても充分可能であることを示しました。趣旨説明名取市社会福祉協議会フラワーアレンジメント紹介電波科学による防災・減災と地方自治体との連携【ID:201】大震災と減災対策キーワード:科学・テクノロジー,大学,防災,減災JPN????????????????????????■日時:3月15日(日)15:15‐16:45(開場15:10)■会場:仙台市民会館会議室1(定員:50人)■問合せ:Tel.022-795-6074 Email nakai-n@cneas.tohoku.ac.jp■主催:東北大学東北アジア研究センターイベント概要レーダー技術を利用して計測した情報を防災・減災のために、自治体や警察・消防に対してどのように提供できるかについて、地滑り、津波被災者捜索などでの実践活動を紹介し、その利用を展望する場となりました。15:10‐15:15開会のあいさつ15:15‐15:30東北大学における電波技術の防災・減災への利用●佐藤源之(東北大学東北アジア研究センター教授)15:30‐15:45平成20年岩手・宮城内陸地震と栗原市の対応●佐藤喜久男(栗原市総務部次長兼危機管理監)15:45‐16:00荒砥沢崩落地における東北森林管理局の取り組み●飯島康夫(東北森林管理局宮城北部森林管理署宮城山地災害復旧対策室室長)16:00‐16:15東日本大震災と宮城県における遺跡調査●佐久間光平(宮城県教育庁文化財保護課技術副参事兼技術補佐)16:15‐16:30東日本大震災における行方不明者の捜索活動●渡邉嘉則(福島県警察本部警備部警備監)16:30‐16:50総合討論●宮城県警、登壇者他開催レポート■参加者数:35名????????????????????????本フォーラムではレーダーで得られた防災・減災のための情報を地方自治体に提供する仕組みについて東北大学が実践してきた事例を通じて、地方自治体の皆様と情報伝達がどうあるべきかについて考察します。地滑りや火山活動に伴う地殻変動などの計測ならびに、震災復興に伴う遺跡調査や津波被災者捜索への利用について宮城県、福島県、岩手県での活動を紹介し、その利用を展望しました。まず佐藤源之(東北大学東北アジア研究センター教授)が東北大学における電波技術の防災・減災への利用の実践例を紹介しました。佐藤喜久男氏(栗原市総務部次長兼危機管理監)は平成20年岩手・宮城内陸地震と栗原市の対応について、栗原市の立場と対応を説明し、飯島康夫氏(東北森林管理局宮城北部森林管理署宮城山地災害復旧対策室室長)が荒砥沢崩落地における東北森林管理局の取組みについて概要を説明しました。一方佐久間光平氏(宮城県教育庁文化財保護課技術副参事兼技術補佐)は東日本大震災と宮城県における遺跡調査の重要性と、今後の展望について述べ、渡邉嘉則氏(福島県警察本部警備部警備監)は福島県内における東日本大震災における行方不明者の捜索活動について解説しました。この他、宮城県警からも宮城県内での捜索活動の概要が資料で提示されました。本フォーラムでは、自治体、警察などそれぞれの立場からレーダー技術を用いた実践的な事例と、こうした技術の重要性について議論が交わされました。レーダーが捉えた荒砥沢地域の表面変位講演の様子地中レーダーによる津波被災者捜索38 39