ブックタイトル第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~

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第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~

第3回国連防災世界会議を終えて~東北大学の取り組み~第2章東北大学の参画/各催事の報告〈イベント〉DAY-32015.03.16 [ Mon ]レジリエント・コミュニティ-私たちの住まい、私たちの地域、私たちの復興-のインフラ改善プロジェクトについて、フィリピンダンパ地区のコミュニティリーダーは、女性主導のイニシアティブについて、大分県佐伯市米水津地区の代表者はハード整備(避難所の整備・飲料水の確保など)またソフト整備(避難訓練の実施・児童に対する防災教育など)について、釜石市松原町の代表者は自主防災活動について紹介しました。第二部では、パネルディスカッション形式で被災前後でのコミュニティの変化、コミュニティ・レジリエンスの強化や継続、災害に強い地域形成のための地方自治体の役割、大災害を経験したことがない他のコミュニティへのアドバイスやメッセージなどについて多岐にわたる議論がなされました。パネリストからは被災前よりも良い社会を目指すためには、コミュニティにおける復興プロセスが非常に重要であると述べられました。また、被災後の復興再建によって強力な戦略が実現されるという結論に達しました(物理的には減災マップ、早期警報システム、実践的には防災訓練やシミュレーションなど)。当企画を通して、巨大災害の教訓を活かし、関係者や参加者らが防災に関する知見を深めることができ、被災地の復興・再生に貢献できたものと考えます。災害科学国際研究所地震津波リスク評価(東京海上日動)寄附研究部門-津波リスク研究と防災啓発活動-【ID:188】大震災と減災対策キーワード:レジリエントシティ,支援,復興【ID:195】大震災と減災対策キーワード:津波,科学・テクノロジー,防災教育JPN ENG????????????????????????■日時:3月16日(月)9:15‐11:45(開場9:05)JPN ENG????????????????????????■会場:東北大学マルチメディアホール(定員:400人)■日時:3月16日(月)9:15‐12:00(開場9:00)■会場:東北大学川内北キャンパスB200(定員:200人)■問合せ:E-mail fukutani@irides.tohoku.ac.jp■主催:東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)、東京海上日動火災保険(株)■問合せ:E-mail murao@irides.tohoku.ac.jp■主催:東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)■共催:国連人間居住計画(UN-HABITAT)東北大学災害科学国際研究所所長・今村文彦教授による講演の様子イベント概要イベント概要これまでに国連ハビタットは、世界各地の被災地で災害居住環境支援活動を進2011年の東日本大震災をきっかけに、東北大学災害科学国際研究所では、12年の開所当初から東京海上日動の寄附を受け、地震津波リスク評価(東京海上日動)寄附研究部門を設置し、産学連携研究を通じて強靭なコミュニティづくりを推進してまいりました。本イベントでは、1地震津波リスク研究2津波避難研究3防災教育・啓発活動等の3年間の研究成果を、主に教授陣の講演形式で発表しました。めてきました。本会議では、東北大学災害科学国際研究所の国際防災戦略研究室と国連ハビタットとの協働により、2004年インド洋津波や2011年東日本大震災被災地の地方自治体やコミュニティ・リーダーを招き、「住民、コミュニティーの力」に焦点を当て、住宅再建及び将来に向けたコミュニティ・レジリエンスを高めるための取り組みを共有しました。また、HFA2が先導する今後の地域支援のあり方、レジリエントな都市の形成、そして居住環境をつくっていくことにより形成される人間同士のつながりについて議論を展開しました。9:15‐9:20開会のあいさつ●今村文彦(東北大学災害科学国際研究所所長・教授)9:05開場●司会進行:薬袋奈美子(日本女子大学准教授)9:15開会の辞●村尾修(東北大学災害科学国際研究所教授)あいさつ●深澤良信(国連ハビタット福岡本部[アジア・太平洋地域担当]本部長)9:20パネル・ディスカッション「コミュニティ・レジリエンス」●モデレーター:佐藤摩利子(国連ハビタットバンコク)●パネリスト:村尾修(東北大学災害科学国際研究所教授)マイトリー・ヨンクライジュグ(タイカオラックバンナムケム)シェリル・パデュロ(フィリピンレイテ島DAMPA)マウン・マウン・ミント(国連ハビタットミャンマー)柴田渥(岩手県釜石市松原町)宮脇茂俊(大分県佐伯市宮野浦地区)イリザ・ビンティ・サアドゥディン・ジャマール(インドネシアバンダアチェ市長)11:20質疑応答11:40閉会のあいさつ9:20‐9:55グローバルリスクとIRIDeSの役割●今村文彦(東北大学災害科学国際研究所所長・教授)9:55‐10:20津波リスク研究東北大学災害科学国際研究所・保田真理助手による講演の様子-津波災害リスク評価の基盤となる津波被害関数-会場入口●サッパシー・アナワット(東北大学災害科学国際研究所准教授)10:20‐10:40津波リスク研究-東北地方太平洋沖地震津波の教訓を活用した津波リスク評価手法の開発-●福谷陽(東北大学災害科学国際研究所助手)10:40‐10:55休憩10:55‐11:15地域防災力を高めるために-防災教育・減災意識啓発の展望-●保田真理(東北大学災害科学国際研究所助手)11:15‐11:35津波から身を守るために-避難計画・訓練の取り組み実践-●安倍祥(東北大学災害科学国際研究所助手)11:35‐11:55産学連携研究と保険・リスクマネジメントを通じた地域防災力の向上●長村政明(東京海上日動火災保険(株)経営企画部部長)11:55‐12:00閉会あいさつ●隅修三(東京海上日動火災保険(株)取締役会長)パネルディスカッションの様子開催レポート開催レポート■参加者数:約100名■参加者数:約100名????????????????????????????????????????????????東北大学災害科学国際研究所と東京海上日動火災保険株式会社の協同で実施本シンポジウムでは、2004年インド洋津波や2011年東日本大震災被災地の市長やコミュニティリーダー等を招き、コミュニティ・レジリエンス(災害に対するコミュニティの強靭さあるいは回復力)を高めるための取り組みを紹介、参加者と共有しました。第一部では、各スピーカーが被災時の実体験をもとに被災状況、復興状況、復興プロセス、実践しているプロジェクトや活動などについて講演を行いました。インドネシアバンダ・アチェ市長はコミュニティのためのレジリエントシティについて、タイカオラック村のコミュニティリーダーは地域における環境景観改善プロジェクトについて、UN-HABITATミャンマーの国家プロジェクトマネージャーは国内された産学連携研究の成果報告会によって、確率論的津波リスク評価に関する研究結果のみならず、災害リスクの軽減に繋がる防災教育活動についても情報共有することが出来ました。本産学連携研究は、地域社会のレジリエンス強化や災害リスクの軽減に繋がる協同プロジェクトの良い一例と考えます。開催告知チラシパネリスト集合写真42 43