ブックタイトル第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~
- ページ
- 46/86
このページは 第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~ の電子ブックに掲載されている46ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~ の電子ブックに掲載されている46ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~
第3回国連防災世界会議を終えて~東北大学の取り組み~第2章東北大学の参画/各催事の報告〈イベント〉レジリエンス・ワークショップ-しなやかな防災・減災を実現する科学技術と社会実装-【ID:183】大震災と減災対策キーワード:レジリエントシティ,科学・テクノロジー,防災,減災????????????????????????■日時:3月16日(月)9:30‐18:00(開場9:00)■会場:東北大学川内北キャンパスB101(講演会、定員:200人)東北大学川内北キャンパスA307(展示)■問合せ:E-mail tei@irides.tohoku.ac.jp■主催:東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)、東北大学流体科学研究所、日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所開催レポート■参加者数:約100名副所長・教授)●パネリスト:(1)佐藤順一(日本工学会会長・IHI顧問)(2)藤田玲子(原子力学会会長・東芝)(3)室山哲也(NHK解説委員)(4)榊原彰(日本アイ・ビー・エム(株))スマーター・シティ事業技術理事、CTO-Smarter Cities)(5)高橋信(東北大学工学研究科教授)(6)板橋恵子(エフエム仙台防災・減災プロデューサー)????????????????????????佐藤順一氏(日本工学会・会長・IHI顧問)の基調講演では、主に機械工学および巨大災害からの復興-人、コミュニティと計画-【ID:167】大震災と減災対策キーワード:市民,復興,地域防災,まちづくり????????????????????????■日時:3月16日(月)13:30‐19:30(開場13:00)■会場:東北大学川内北キャンパスC201(定員:100人)■問合せ:E-mail idr.lab.3@gmail.com■主催:東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)■共催:世界銀行防災グローバル・ファシリティ(GFDRR)、ドルトムント工科大学(ドイツ)、イリノイ大学(アメリカ)(ワールドハビタット研究センターセンター長)昭和三陸津波後の再定住地と東日本大震災●牧紀男(京都大学防災研究所教授)東日本大震災における個人移転と集団移転による住宅再建-生活と空間からの分析●近藤民代(神戸大学大学院工学研究科准教授)ジョグジャカルタ地域における人間中心の復興住宅●エリザベス・マリ(東北大学災害科学国際研究所助教)グローバル課題にローカルの解決法を:ニューヨーク市における都市の災害住宅プロトタイプ●シンシア・バートン(ニューヨーク市OEM住宅復興事業部/アメリカ課長)19:15‐19:25閉会のあいさつ●マーガレット・アーノルド(世界銀行防災グローバル・ファシリティ〈GFDRR〉上席社会開発専門家)イベント概要2011年に起きた東日本大震災をきっかけとして、日本だけでなく世界中の国々においてレジリエントな社会の構築が個人・自治体などのさまざまなレベルで求められています。これに呼応して、自然災害にも頑健でしなやかに対応できる社会をテクノロジーで実現する科学・人文の研究も進展してきていいます。ワークショップでは、災害からの回復力を科学技術・人文科学・医学の観点から捉え、第3回国連防災世界会議にあわせて、産官学の研究者によるレジリエントな社会を実現するための防災・減災に関する調査・研究成果の紹介と将来への提言を行うとともに、科学技術の重要性や技術の専門家と一般市民の理解のギャップについても議論を交わしました。また、口頭での研究発表を補完するために、津波シミュレーションやロボカップレスキューなどのデモも行いました。9:45‐9:50オープニング9:50‐10:30基調講演110:30‐10:50主催組織講演(i)10:50‐11:00休憩11:00‐11:20主催組織講演(ii)11:20‐11:40主催組織講演(iii)11:40‐12:00主催組織講演(iv)12:00‐13:00昼食・休憩13:00‐14:00基調講演214:00‐14:10休憩●佐藤順一(日本工学会会長・IHI顧問)●奥村誠(東北大学災害科学国際研究所副所長・教授)●寒川誠二(東北大学流体科学研究所教授)●吉田和哉(東北大学工学研究科教授)●森本典繁(日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所所長)●Erick Hollnagel (Professor at the University ofSouthern Denmark and Chief Consultant at theCentre for Quality Improvement, Region ofSouthern Denmark)14:10‐14:30一般講演(I)14:30‐14:50一般講演(II)14:50‐15:10一般講演(III)15:10‐15:30一般講演(IV)15:30‐15:40休憩●土屋範芳(東北大学環境科学研究科教授)●土井章(国際航業株式会社執行役員)●杉浦元亮(東北大学加齢医学研究所准教授・災害科学国際研究所兼担)●渡辺日出雄(日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所部長)15:40‐17:30パネルディスカッション●モデレータ:奥村誠(東北大学災害科学国際研究所エネルギー工学の視点から、構造物のレジリエンス性を担保するには、事故対応などの過去の反省点に照らした機械設計の重要性が認識されました。また、Erick Hollnagel氏(南デンマーク大学・教授/主幹コンサルタント・南デンマーク地区・品質改善センター)は、その基調講演のなかで、Satety-IからSafety-IIの状態に移行するには、失敗に学ぶだけでなく、成功例についても同様に分析して教訓とすべきであるとの見解を共有しました。そして,土屋範芳氏(東北大学環境科学研究科・教授)、土井章氏(国際航業株式会社・執行役員)、杉浦元亮氏(東北大学加齢医学研究所・准教授)、渡辺日出雄氏(日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所・部長)が、それぞれ地熱エネルギーの活用、スマーターシティの実例「グリーン・コミュニティ田子西」の紹介、生きる力因子の抽出と計測、コグニティブコンピューティングの実践などを紹介し、レジリエントな社会を実現するための技術を例示し、社会実装に向けた1つの方向性が確認されました。パネル討論では、ホルナゲル教授の著書の翻訳者である高橋信教授(東北大学大学院工学研究科・災害研)から、レジリエンス工学の考え方を解説いただき、「同じ失敗を繰り返さない」ことに満足せず「失敗を事前に想定して一度も起こらないように回避する」べきとするホルナゲル教授の主張を確認して、それを実現する方策について議論しました。各パネリストから、東日本大震災後に物事がうまく進んだ事例をご紹介いただき、そのような事例に共通して、機械やシステムを直接操作する経験を持った人がその場に居り、時間や資源が限られている中で重要なポイントから優先順位をつけて対応したことがわかりました。一方で一般市民からの信頼の欠如により、専門家やメディアの対応が十分に生かされなかった事例も見られました。現代は自分の行為と結果の直接的関係だけを意識するプロセスカット文明に陥り、限られた経験に束縛されて行動するという傾向が強まっています。今後は、専門家と一般市民が同じ現場、現物、現実について、科学を通してうまく説明できるという経験を積むことによって信頼を培うことが必要で、メディアや学会活動の重要性を確認しました。レジリエンス工学の第一人者エリック・ホルナゲル教授(南デンマーク大学)による基調講演「The Resilience Engineering Approach to Societal Readiness」イベント概要本シンポジウムでは、自然災害後の復興過程で要となる「人」「コミュニティ」及び「計画」の要素に焦点を当て、巨大災害を経験した先進国(日本、アメリカ、ドイツなど)や途上国(インドネシア、フィリピンなど)での取り組みについて、各国代表者から事例を共有・発信しました。さらに、これらを計画学的視点から整理し、人・コミュニティを中心とした復興プロセスの枠組みについて探りました。13:30‐13:35開会のあいさつ・企画説明●井内加奈子(東北大学災害科学国際研究所准教授)13:35‐15:15第1部「復興政策・計画」●司会:ナディーン・マグデフラウ(ドルトムント工科大学/ドイツ研究コーディネーター)中越大震災後の住民移転政策と過程・結果●井内加奈子(東北大学災害科学国際研究所准教授)東日本大震災後の復興計画プロセスとその課題●姥浦道生(東北大学工学研究科准教授)災害復興を考慮する:より早く、強靱に、緑深く、公平に●カール・キム(ハワイ大学都市・地域計画学部/アメリカ教授)アチェ復興における移転●松丸亮(東洋大学国際地域学科教授)復興の体系化に向けて:計画と政策・実施●ロバート・オルシャンスキー(イリノイ大学都市・地域計画学部/アメリカ教授)エルベ洪水後の土地利用による災害リスクコントロール:ドイツの取り組み●ステファン・グライビング(ドルトムント工科大学空間計画学部/ドイツ教授)15:15‐15:35休憩15:35‐17:15第2部「地域再生」●司会:エリザベス・マリ(東北大学災害科学国際研究所助教)過疎地域における復興:新潟県中越地震の復興プロセス●澤田雅浩(長岡造形大学建築・環境デザイン学科准教授)居場所カフェ:レジリエンスと地域一体性のために高齢者と歩む●清田英巳(Ibasho代表)メラピ火山噴火後の持続可能な生活再建にむけての計画●ラマワティ・フセイン(ムハマディア大学ジョグジャカルタ校助教)復興における貧困層のエンパワーメント●マーガレット・アーノルド(世界銀行防災グローバル・ファシリティ〈GFDRR〉上席社会開発専門家)ドイツにおける住民移転の経験●ナディーン・マグデフラウ(ドルトムント工科大学/ドイツ研究コーディネーター)17:15‐17:35休憩17:35‐19:15第3部「住宅再建と移転」●司会:井内加奈子(東北大学災害科学国際研究所准教授)災害後の復興における文化的側面●ジェニファー・バレンスタイン開催レポート■参加者数:120名????????????????????????自然災害後の復興過程では、先進国・途上国の違いにかかわらず、それぞれの社会・経済的・歴史的コンテクストによって「計画」のシステムや「コミュニティ」のダイナミックス、ならびに「人」の活躍は形づけられることが、日本、アメリカ、ドイツ、インドネシア、フィリピン、インドなどの事例によって明らかになりました。これらの要素をどのようにうまく連携させ復興の過程を経るのかが、今後のより良い復興のための計画的課題です。セッション2「地域再生」でのオープンフロアディスカッション復興における市民の参加について、フロアからの質問44 45