ブックタイトル第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~

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第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~

第3回国連防災世界会議を終えて~東北大学の取り組み~第2章東北大学の参画/各催事の報告〈イベント〉DAY-52015.03.18 [ Wed ]気候変動対策と防災に関するシンポジウム災害と人間の安全保障開催レポート■参加者数:70名????????????????????????【ID:328】大震災と減災計画【ID:159】大震災と減災対策キーワード:ヒューマンセキュリティ,堤防,防災,減災キーワード:気候変動,環境,防災,インフラ本フォーラムでは人間の安全保障の観点から災害について考察しました。フォーラムの第1部の基調講演は国連大学のJakob Rhyner副学長をはじめ国内外の専門家6人を招いて行いました。第2部では甚大な災害にあった宮城県海岸地域を背景に「津波から海岸集落を守るための堤防の役割」をテーマにロールプレイングゲームを実施しました。大震災によって甚大な被害を受けた地域では、その地で今なお生活する住民や、行政、専門家などが協力し合って復興を進めていくべきですが、当事者たちが持つ復興ビジョンに大きな違いがあります。フォーラムでは、参加者が公平な観察者として大堤防問題を考えるのみならず、当事者の立場で問題を考えることができるようになることをめざしました。「防潮堤建設の問題を考えるとき、最も考慮すべきだと思う項目」についてアンケート調査を実施したところ、参加者の相当数は、我々は大堤防工事の問題を考える上で「人命」を最優先事項と考えたことがわかりました。詳細:http://human-security.jp/posts/3961http://www.wcdrr.org/conference/events/95????????????????????????????????????????????????■日時:3月17日(火)10:00‐15:30(開場9:30)■日時:3月18日(水)9:30‐13:30(開場9:15)■会場:仙台市民会館会議室1(定員:50人)■問合せ:E-mail pushpala@intcul.tohoku.ac.jphttp://human-security.jp/posts/3961■主催:東北大学ヒューマンセキュリティ連携国際教育プログラム■会場:TKPガーデンシティ仙台勾当台(仙台パークビルヂング内)ホール7(定員:200人)■問合せ:E-mail k-hase@m.tohoku.ac.jp■主催:東北大学文学研究科イベント概要司会者と全国地球温暖化防止活動推進センター事務局長イベント概要IPCCの第5次報告書の知見を踏まえ、気候変動問題と災害・防災について情報提供と問題提起を図り、地域社会レベルで取り組み可能なことは何か、幅広い観点から気候変動対策の意義と課題を検討しました。また、家庭エコ診断事業、3.11以後の節電・省エネルギー等の実践を踏まえ、達成度と今後の課題等を論じました。シンポジウム主体で、会場で、調査結果や活動内容について、展示ブースも設けました。本フォーラムでは人間の安全保障の観点から災害について考察しました。フォーラムの第1部の基調講演は国内外の専門家を招いて行い、第2部では「津波から海岸集落を守るための堤防の役割」をテーマにロールプレイングゲームを実施しました。9:30‐9:40 Opening Speech●Dr. Daisuke Komori (Representative Coordinator,International Post-Graduate Program in HumanSecurity, Tohoku University)Invited Speech Session9:40‐10:00 Environmental Risks and Human Security●Dr. Jakob Rhyner (UNU Vice Rectorate in Europe,Institute for Environment and Human Security)10:00‐10:15 Understanding Disaster Risk for Increasing HumanSecurity●Dr. Matthias Garschagen (United Nations UniversityInstitute for Environment and Human Security)10:15‐10:30 Enhancing Human Resilience for Disaster RiskReduction●Dr. Joerg Szarzynski (United Nations UniversityInstitute for Environment and Human Security)10:30‐10:45 Recent Scientific Advances on Ecosystem-BasedCoastal Defenses●Dr. Fabrice Renaud (United Nations UniversityInstitute for Environment and Human Security)10:45‐11:00 Tackling Societal Challenges through InternationalCollaboration: Disasters and Human SecurityPerspectives●Dr. Dilanthi Amaratunga (Professor, GlobalDisaster Resilience Centre, University ofHuddersfield, United Kingdom)11:00‐11:15 Tuberculosis: Clear and Present Danger at NaturalDisasters●Dr. Yasuhiko Suzuki (Professor, HokkaidoUniversity Research Center for Zoonosis Control)11:15‐11:30 Coffee Break11:30‐13:30 Implicit Role Playing Game: Role of Dikes inProtecting Coastal Villages from Tsunami●Dr. Shinobu Kitani, Dr. Dinil Pushpalal,Atsushi Suzuki, Mizuki Aizawa (Tohoku University)10:00開会のあいさつ・パネルディスカッション●長谷川公一(東北大学文学研究科教授)低炭素社会建設への課題●藤野純一(国立環境研究所主任研究員)COP21パリ会議と中国・日本●明日香寿川(東北大学東北アジア研究センター教授)日本の気候変動政策の特質と課題●佐藤圭一(一橋大学大学院社会学研究科)宮城県および東北の気候の変化と地域防災●池田友紀子(仙台管区気象台地球温暖化情報官)京都府地球温暖化防止活動推進センターの取り組み●木原浩貴(京都府地球温暖化防止活動推進センター)気候変動と全国センター・地域センターの活動●川原博満(全国地球温暖化防止活動推進センター事務局長)15:00閉会のあいさつ●長谷川公一(東北大学文学研究科教授)京都府温暖化防止活動推進センターの報告参加者集合写真開催レポート■参加者数:70名????????????????????????パネル・ディスカッション2015年11月に気候変動問題に関するパリ会議(COP21)が開かれ、京都議定書につづく2020年以降の温室効果ガスの新しい削減枠組みが話し合われます。台風・ハリケーンの大型化など、気候変動にともなう災害の巨大化がすでに顕在化しつつあると、2014年IPCCの第5次報告書が発表されました。平均気温を2度以内の上昇におさえることができるのか。いまこそ、政府は何をすべきか、地域レベル・市民レベルでできることは何なのでしょうか。シンポジウムでは仙台気象台の担当者の方から、将来の東北地方・宮城県への気候変動による影響予測に関する報告もありました。また、全国地球温暖化防止活動推進センター事務局長や、京都府地球温暖化防止活動推進センターの報告では、家庭での温室効果ガスの削減にあたっては、わが国独自の仕組みであり、地球温暖化対策推進法に規定された全国地球温暖化防止活動推進センターが全国に55あり、全都道府県を網羅している地域地球温暖化防止活動推進センターと約6000人の地球温暖化防止活動推進員を活用すべきであると提言されました。会場の様子会場からの発言56 57