ブックタイトル第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~

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第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~

第3回国連防災世界会甑を縫えて~東北太学の取り組み~はじめにー.理事メッセージはじめに一@理事メッセージ第3回国連防災世界会議における東北大学の取り組み本年3月19日の朝、メールをチェックしていて自に飛び込んできたのが「速報です(防災会議)Jという件名のメールでした。発信元は災害料学園際研究所の小野裕一先生でした。早朝のテレビニュースで知っていましたが、「仙台防災枠組2015-2030JがO時過ぎに本会議で採択されたという第一報でした。『まずは、この良いニュースを共有レ、喜び合いたいと思います。そして、津波で亡くなった2万人の犠牲者の方にご供養としてこの成果文書を捧げたいと思います。」と言う小野先生の短いメッセージに、我々関係者の思いのすべてが込められているように感じました。「頑張って良かった。」第3回国連防災世界会議の仙台開催に当たり、東北大学はその誘致活動の段階から仙台市に全面的に協力して活動してきました。仙台開催の正式決定後は、主体的貢献と連携的貢献の2つの貢献を果たすことを目標に掲げて、全学を挙げて取り組んできました。主体的貢献については、第2回世界会議(2005年・神戸)で採択された「兵庫行動枠組(HFA)Jの後継枠組を策定するにあたり、東日本大震災の経験と教訓に基づく提言を行うととで国際社会に貢献するとと、と同時に震災復興に向付た本学の広範な取り組みの成果を圏内外に向けて発信することを目的としています。連携的貢献については、仙台開催実行委員会の中核メンバーとして、会議の準備から関連事業の実施に至るまでの様々な面において、仙台市に協力することです。これらの2つの貢献を果たすために、学内に「国連防災世界会議準備室」を設け、前者l乙閲しては『対応プロジヱクトチーム」を、後者に関しては『準備連絡協議会』を設置して準備を行ってきました。具体的事業の企画・立案は、プロジェクトチーム内にワーキンググループを設けて進めてきました。その結果、実施された本学の取り組みの概要をまとめると以下の通りです。まず、日本国政府や実行委員会主催の総合フォーラムでは10件中4件に里見総長をはじめとする本学関係者が基調講演者などとして参画しました。また、パブリツク・フォーラムではシンポジウム・セミナーを34件、ブース展示を16件、ポスター展示を8件、スタディーツアーを4件企画・実施しました。いずれも本学事業が圏内団体主催全体の10数パーセントを占め、シンポジウム・セミナーには約4,500人、展示には約4,000人の参加がありました。なお、乙れらの事業には学内の24部局が参画しましたので、まさに全学を挙げた取り組みであったと言えます。広報・情報発信では、設やパンフレツトの作成をしました。施設関係では、川内キャンパスの萩ホールをはじめ、講義棟A--Cの1--2階の全講義室を会場として提供したほか、食堂等の厚生施設を開放しました。語学ボランティアでは、本学関係者が全体の35%を占めましたがそのうちの90%が学生であり、本体会議の運曽ボランティアとしても50名以上の学生が参画しました。学生たちの活躍が大変目立った会議でもありました。今後15年聞の世界の防災戦略にrSENDAIJの名が冠された乙とは、仙台開催の重要な成果であるとともに、重要な意昧も含んでいます。ワルストロム国連事務総長特別代表(防災担当)によれば、「惨禍から懸命に立ち上がろうとレている被災地の人々に対する敬意を込めて、SENDAIの名を冠した』とのことですが、防災指針を実行する上での日本と仙台の貢献に対する期待が込められているようにも思います。東日本大震災以降、世界中に知れ渡るととになったFUKUSHIMAの名と共に、とれからはSENDAIが世界の防災分野における共通語となります。そして、両者を結,3\のはr'TOHOKUJです。災害統計グローパルセンターの設置に表れているように、今回の世界会議を機に、東北大学に対する期待は大きくなりつつあります。東北から始まる取り組みの成果がやがては国際社会における大きな貢献に繋るととを信じて、継続的かつ発展的な活動を進めていきたいと思います。今後とも暖かいご支援・ご協力をお願いいたします。『東北大学復興シンポジウム』をはじめ、34件のシンポジウム・セミナーを行い、約4,500人が参加しました.(写真は東北大学復興シンポジウムでの開会挨拶)川内萩ホールで開催された展示『東北大学復興アヲション_ r東北復興・日本新生の先導」を目指して-Jをはじめ、ブース展示を1 6件、ポスヲー展示を日件行い、車~4,O∞人が参加しました.東北大学復興アクション第5版(日英併記)を作成し会議期間中に約3,000部を配布するとともに、これまでの取り組みを紹介するビデオを作成しました。また、本学主催の全てのイベントを紹介する特設Webページの開東北大学理事(震災復興推進担当)原信義0405