ブックタイトル第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~

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第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~

第3回国連防災世界会議を終えて~東北大学の取り組み~第2章東北大学の参画/各催事の報告〈展示〉無形民俗文化遺産に対する防災人類学・民俗学【ID:211】産業と暮らしキーワード:無形文化遺産,地域防災,防災教育????????????????????????震災子ども支援室による震災遺児・孤児支援活動【ID:213】人と医療3Dドキュメンタリー作品「大津波3.11未来への記憶」上映技術展示-シミュレーション・センシング・G空間情報の融合による減災力の強化に向けて-キーワード:医療,メンタルケア,子ども・若者,支援【ID:215】大震災と減災対策キーワード:映画,東日本大震災,津波,防災教育????????????????????????【ID:216】大震災と減災対策キーワード:科学・テクノロジー,ビッグデータ,減災????????????????????????????????????????????????●高倉浩樹■日時:3月14日(土)~18日(水)10:00‐20:00■会場:東北大学川内北キャンパスA102■問合せ:E-mail t_oikawa@cneas.tohoku.ac.jp■主催:東北大学東北アジア研究センター●加藤道代■日時:3月14日(土)~18日(水)10:00‐20:00(18日は17:00まで)●柴山明寛■日時:3月14日(土)~18日(水)10:00‐20:00■会場:東北大学川内北キャンパスA200■問合せ:E-mail shibayama@irides.tohoku.ac.jp■主催:東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)●越村俊一■日時:3月14日(土)~18日(水)10:00‐20:00■会場:東北大学川内北キャンパスA102■問合せ:E-mail koshimura@irides.tohoku.ac.jp■主催:東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)■共催:総務省、独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、ドイツ航空宇宙センター、UN-SPIDER (United Nations Platformfor Space-based information for Disaster Managementand Emergency Response)■会場:東北大学川内北キャンパスA102■問合せ:E-mail s.children@sed.tohoku.ac.jp■主催:東北大学教育学研究科展示概要地域防災力の総合的強化への寄与を目的とする無形文化遺産の継承支援・調査活動について報告しました。東日本大震災後の津波被災地の無形民俗文化財調査の成果に触れながら、地域防災的観点から無形文化遺産調査の役割と可能性を提示。また、文化人類学・民俗学分野による震災対応時の望ましい方法について触れながら、研究者・博物館・地域行政に関わる国内外の関係者と、協働し、知見を共有しました。展示概要震災子ども支援室が取り組んでいる震災遺児・孤児支援活動を中心に、1活動方針と目的2相談活動3里親サロン活動4支援者支援5心理社会的支援と啓発活動等について、パネル展示による紹介を行いました。展示概要東日本大震災直後から3Dで映像記録した東北沿岸各地の3年半の軌跡と、3年たってようやく心を開いて語り始めた人びとのことばを織りなして構成する津波と人の物語。未曾有の惨禍のなかで、いのちと希望を見つめて生きている人びとから次の世代に伝える未来へのメッセージです。世界唯一の3Dによる震災ドキュメンタリー国連世界防災会議特別編集版。25分。日本語版、英語版。開催レポート展示概要最先端のシミュレーション・センシング・地理空間情報(G空間情報)解析技術を統合して、地震・津波発生直後のきめ細かな災害情報の推計・把握と防災情報配信を実現するための技術展示を行いました。3月15日に川内マルチメディアホールで開催するパブリックフォーラム関連企画として開催しました。■来場者数:80名????????????????????????開催レポート2011年9月より震災子ども支援室が取り組んでいる震災遺児・孤児支援や親族里親サロンなどを中心とした活動について、パネルやチラシ、資料を展示して紹介することができました。特に、震災によって遺児・孤児となったお子さんを養育することになった親族里親さんの声をまとめた「この子を育てる」という冊子は、日本語版と英語版を作成し、冊子を通じて親族里親の想いを多くの方に知ってもらうことができました。来場者は、日本の方だけでなく海外の方にも足を運んでいただけました。「里親制度の種類、その意味」「養子縁組里親との違い」「里親制度を受けるメリット」といった質問が寄せられました。また、仙台メディアテークを会場としたセッションでは、震災子ども支援室の相談員が活動内容を発表する機会を設けることができました。そこでは「この子を育てる」を作成するための調査で聴くことができた親族里親の声を土地の訛りなども時折織り交ぜながら発表しました。来場された方からは、「地元の言葉で聴くと、里親さんの想いがより胸に響いた」と感想をいただきました。今後も、震災によって遺児・孤児となったお子さんや、その子ども達を取り巻く大人、支援者の方々を支えていく活動に取り組んでいきたいと考えています。開催レポート■来場者数:100名????????????????????????■来場者数:450名????????????????????????本展示は東北アジア研究センター(CNEAS)の研究ユニットがその研究成果を一般市民向けのポスターとして発信したものです。その目的は我々の研究成果を公開することを通じて、無形民俗文化財の研究が果たしうる、地域コミュニティの保全と防災・減災への貢献を訴えるところにありました。展示では被災した無形民俗文化財の復興状況などについて解説するとともに、海外からの来訪者の便宜のため現地の写真なども公開しました。本展示は会議の期間を通じて公開され、来訪者は誰でも自由に見ることができました。こうした成果の社会還元を実現したことは今回得られた成果の1つであります。加えて言えば、本展示に関する情報発信の結果、ウェブ掲載の情報を見た若手外国人研究者からポストドクター受入の申請がありました。本件は現在前向きに調整を進めているところですが、こうした研究者間の新たなコネクションを得られたことも今回の成果でした。最後に今後の展望として、一般社会への継続的な情報発信の必要性が挙げられます。防災のような課題に関しては学問領域や立場性を超えた情報の共有と連携が求められると我々は考えています。そのための活動として今後とも成果の発信に努めてゆきたいです。WCDRRのパブリックフォーラムのひとつとして、川内北キャンパスA200において、3Dドキュメンタリー映画「大津波3.11未来への記憶」(WCDRR特別編集版25分)の上映会を3月14日から18日の期間中、連日行いました。この作品は、災害科学国際研究所の今村文彦所長等が監修し、他の研究所内の先生方々が取材に協力しました。また、取材・製作全般を統括する総合プロデューサーをNHKメディアテクノロジーが担当しました。震災直後から3年半にわたって、東北沿岸各地を3Dカメラで定点観測的に映像記録した「世界唯一」の震災3Dドキュメンタリー作品です。ダイナミックに変貌するそれぞれの土地の風景の移り変わりに、津波で家族を失いながら数秒、数センチの差で奇跡的に生き残ったひとびとの心象風景を重ね合わせ、3年半という時間軸を付けて立体的に構成した作品です。日本語版と英語版を30分おきに上映し、期間中およそ450人の来場者があり、その7割は外国からの来訪者でした。この作品は今後の防災教育等の為、震災初期の実態を3Dで記録した貴重なアーカイブにもなっています。開催レポート■来場者数:約100名????????????????????????3月15日に川内マルチメディアホールで開催するパブリックフォーラム(イベントID168)との関連企画として、最先端のシミュレーション・センシング・地理空間情報(G空間情報)解析技術を統合して、地震・津波発生直後のきめ細かな災害情報の推計・把握と防災情報配信を実現するための技術展示を行いました。本技術展示は、総務省G空間シティ構築事業という実証事業の成果に基づくもので、以下の7つのテーマによる展示を行いました。1津波のリアルタイム浸水・被害予測システム、2GPSによる沖合津波観測技術、3災害情報マッピングシステム、4スーパーコンピュータの津波予測への利用、5衛星画像解析による建物被害のマッピング、6準天頂衛星を活用した災害情報の一斉配信、7リアルタイム津波被害予測システムの災害対応への効果的活用なお、参画機関は、東北大学災害科学国際研究所、東北大学大学院理学研究科、東北大学サイバーサイエンスセンター、東京大学生産技術研究所、NEC、国際航業株式会社、日立造船株式会社、NTTコミュニケーションズ、日立製作所、NTT西日本です。展示室でのポスター展示の様子展示したポスター展示の全体像62 63