ブックタイトル第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~
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第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~
第3回国連防災世界会議を終えて~東北大学の取り組み~第2章東北大学の参画/各催事の報告〈展示〉地殻変動のリアルタイム検知で津波警報を高度化する歴史遺産を未来へ-災害から地域の歴史資料を守り伝える-災害復興実践学の可能性:石巻市等における復興実践世界における災害と被害軽減のための都市・建築空間【ID:217】大震災と減災対策【ID:218】大震災と減災対策キーワード:歴史資料,大学,ボランティア,津波,支援【ID:220】産業と暮らしキーワード:復興,自治体,大学,防災計画,まちづくり,建築【ID:221】大震災と減災対策キーワード:建築,復興,大学,まちづくり,防災,減災キーワード:津波,地震,科学・テクノロジー,防災????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????●日野亮太●佐藤大介■日時:3月14日(土)~18日(水)10:00‐20:00■会場:東北大学川内北キャンパスA101■問合せ:E-mail dsato@irides.tohoku.ac.jp■主催:東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)■共催:NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク●小野田泰明、平野勝也、姥浦道生、小林徹平、今村雄記ほか■日時:3月14日(土)~18日(水)10:00‐20:00■会場:東北大学川内北キャンパスA101■問合せ:E-mail onoda@tjogi.pln.archi.tohoku.ac.jp■主催:東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)●村尾修■日時:3月14日(土)~18日(水)10:00‐20:00■会場:東北大学川内北キャンパスA101■問合せ:E-mail murao@irides.tohoku.ac.jp■主催:東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)■日時:3月14日(土)~18日(水)10:00‐20:00■会場:東北大学川内北キャンパスA102■問合せ:E-mail hino@irides.tohoku.ac.jp■主催:東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)展示概要海底下で発生する巨大地震。その発生直後、直ちに地震に伴う地殻変動を検知展示概要展示概要いま震災における復興計画の実際の姿とそこにおける具体的な課題、さらにはその学術的意味を提示しました。津波で壊滅的被害を受けた半島拠点地域を復興させるプロジェクト、市街地の再生に向けて本組織が自治体や民間と取り組んでいる再開発事業計画、その他美しいふるさとの再生を目指した橋梁デザインなど、土木・都市・建築の専門家が一体となって創造的環境の実現を目指した事例を展示しました。展示概要21世紀を迎えた現在もなお、世界各地でさまざまな災害が発生しています。本展示では、これまでに世界中で発生した多様な災害と復興の概要を整理し、振り返りました。また、各地で頻発する災害に備えて施されてきた災害対応の都市・建築空間の事例を紹介しました。し、それを用いて津波波源の推定を高信頼度で把握する技術の開発状況と、そ東日本大震災では、地域固有の歩みを示す歴史資料が多数被災しました。その救済・保全活動について紹介し、地域社会でそれらを「歴史遺産」として継承する可能性について示しました。れを即時津波予測に応用する試みを紹介しました。開催レポート■来場者数:約100名開催レポート開催レポート????????????????????????本学が開発しているリアルタイム海底地殻変動観測システムの概要とそれをリア■来場者数:約100名????????????????????????開催レポート■来場者数:約100名????????????????????????ルタイム津波予測に活用する試みを防災関係者や一般市民に紹介することによ日本列島各地には、その歴史文化的な歩みを示す膨大かつ多種多様な歴史資料が遺されています。宮城県では2003年に発生した直下型地震を契機に宮城資料ネットが組織され、災害が起こる「前」にその所在確認を進め記録化する「歴史資料保全活動」を進めていました。震災対応では事前の活動と、それを通じた地域住民や行政との親密な関係が、被災歴史資料を守るセーフティネットとして機能することが明らかになりました。また多くの高齢者や女性が被災歴史資料の応急処置に参加しており、市民の役割に可能性を見いだす事ができました。これらの教訓を、「次」の災害に備え共有するため、日本語および英語のポスターと、パンフレットにより、日本の地域社会の歴史文化を災害から守るための最新の活動状況を発信することが出来ました。被災地ではその再建において、震災前に積み重ねられてきた歴史文化が消滅する危機に直面しています。そのような状況を踏まえ、救済した歴史資料を、地域社会の歴史文化的な継続性や、歴史文化を通じた交流のきっかけとして位置づけていくことが必要です。■来場者数:62名本展示では、これまでに世界中で発生した多様な災害と復興の概要および被害軽減のための都市・建築空間の事例をその意義とともに紹介しました。「災害マネジメント」を考えるうえで重要なのは、時間的概念を導入することです。「災害対応の循環体系(Disaster Life Cycle)」という考え方で、被災から緊急時の対応(response)、復旧・復興(recovery)、そして次なる災害に備えて被害を抑止するための対策(mitigation)と被害軽減のための事前準備(preparedness)という流れです。災害に対応した都市・建築空間をこの概念に当てはめると、被害抑止を目的とした空間、発災後の緊急対応時に機能する空間、復旧・復興に関連する空間に分けることができます。建築に付随する空間ボキャブラリー(建築を構成する要素)を災害種別に応じて分類することもできます。わが国は災害大国であり、台風、大雪、潮風、津波に晒されてきました。また伝統的な建物は紙と木で出来ているため燃えやすく、度重なる都市大火にも悩まされてきました。日本の伝統的な集落では、地勢や風土による地域特有の災害による被害を軽減するために、建築の形態や街のつくり方に工夫を凝らし、集落固有の空間デザインが生まれてきました。もう一つの展示物として、21世紀に発生した世界における自然災害について死者・行方不明者数による被害の大きいワースト50について災害を5つに分類した地図を展示しました。り、観測技術が防災・減災に重要な役割を果たしうることを知って頂く良い機会????????????????????????がもてました。単にシステムの技術的な側面を紹介するだけでなく、津波が発生災害復興実践学分野の教授小野田泰明を中心とするチームでは、東北大学と石巻市の包括協定に基づいて、発災以来4年に渡って石巻市の復興計画の検討、策定、実装協力を続けています。本プロジェクトには、建築・土木・都市の専門家のコラボレーションとして、准教授平野勝也、准教授姥浦道生、助手小林徹平、特別教育研究教員今村雄紀らが参画しています。パブリックフォーラムの展示では、ポスターの掲示と報告書「宮城県石巻市における復興の実践的取組み」により支援プロジェクトを紹介しました。本展示には、モロッコ、中国、インド、インドネシア、ネパール、ウルグアイなど複数の国から、また業種においても大学職員、学生、NPO、公務員、会社員といった様々な専門分野の方々に来場して頂きました。東日本大震災への復興計画策定支援に関する実践的研究は、国内のみならず、また多様な業種の方々にも関心を頂いていることを改めて実感し、来年度以降の研究活動をより一層充実させていきたいと考えております。する仕組みを解説し、なぜ津波の波源となる沖合での海底地殻変動観測が津波予測に有効なデータを提供できるのかに焦点をあてた展示としました。津波災害の軽減のために、観測が担う重要な役割は、事前の想定・地震後の即時予測とそれに続く現状把握のための情報発信であり、特に津波遡上のシミュレーションとの連携することで、信頼性と有用性が高い津波防災情報が提供可能となることを、今後も継続してアピールしていきたいです。観測基盤の整備は、国・地域ごとに異なるが、こうした発表をとおして、日本で開発・高度化がされている観測システムと運用のノウハウといった技術移転が全世界に拡がり、国際的な災害軽減の一助となることを期待します。展示の様子展示室でのポスター展示ブース全景世界における災害と被害軽減のための都市・建築空間の展示64 65