ブックタイトル第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~

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概要

第3回 国連防災世界会議を終えて ~東北大学の取り組み~

第3回国連防災世界会議を終えて~東北大学の取り組み~企画・運営チルドレン&ユース・フォーラム国連の公式関連行事である「チルドレン&ユース・フォーラム」が会期前の2015年3月11日から会期後18日まで、東北大学川内キャンパスに於いて行われました。本学の学生は日本事務局の共同代表として参加しました。この行事では、世界35カ国以上の若者や子ども約200人が出席し、未来の「防災」をテーマに8日間に渡って議論が行われました。また、国連の潘基文事務総長とのセッション(分科会)も行われました。チルドレン&ユース・フォーラム参加者にアンケート形式で回答していただきました。????????????????????????鈴木さちさん東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻博士課程後期1年(当時)写真提供:Children & Youth Forum Organizing Committee●どういう経緯で、またどのような立場で本イベントに参加したのですか?チルドレン&ユース・フォーラム日本事務局の共同代表を務めました。本フォーラムは、防災会議公式イベントの1つとして位置付けられた子ども・若者のためのフォーラムで、1週間のワークショップ形式で行われました。私は、仙台をベースに活動出来て、かつ防災に関する国際的な取り組みへの関心も高いということから事務局立ち上げの際に、元UNISDR職員で現在は本学災害科学国際研究所の教授である小野裕一先生に声をかけて頂きました。●国連防災世界会議を間近に感じ、どのような感想をもちましたか?大規模な会議というのは、前後に何をするかが重要だと感じました。国同士の会議でも事前の交渉や事後の細かい指標の設定が前後1年くらいかけて行われています。ユース・フォーラムにおいても事前の運営メンバーの結束と事後の参加者へのフォローアップが重要だと感じます。第3章その他の対応●本イベントに参加してみて、一番苦労したのはどんなことですか?世界中のユースとの協働による企画・準備です。若者主体で企画・運営を行うイベントを公式プログラムに組み込むというのは国連にとっても初めての試みとの事でした。半年間で資金集めから実施まで行うというかなり厳しいスケジュールでした。約50人の運営メンバーで、skypeミーティング、グーグルドキュメント等のオンラインツールを駆使しました。写真提供:Children & Youth Forum Organizing Committee●本イベントに参加してみて、何か成長や気付きはありましたか?世界の、特にアジアのユースの防災に対する関心の高さに驚きました。先進国以外では、災害時に若者や子どもが被害を受けやすく、守るべき存在と捉えられる場合が多くあります。その認識を覆す勢いで、子どもやユースたちは高い使命感で積極的に防災に取り組んでいるようです。●この体験を今後にどう生かしたいですか?日本では防災に関わる若者のプラットフォームがまだまだ未整備な状況です。今回様々な分野で活躍するユースに集まってもらい日本若者防災宣言を作成しました。実行のためにも、今後はユースが繋がり、発信できる場を作る事が出来ればと思います。●その他、感じたことユースは自ら考えたことを行動に起こすことができ、その上他の世代との間をつなぐハブとなれると感じました。自らが出来る小さなアクションを通じて他の世代にも影響を与え、大きな意思決定にも関わっていく可能性と能力は大いにあると思います。参加者200人が自らの場所に戻った後の行動が重要だと感じます。76