ブックタイトル里見ビジョン2015

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概要

里見ビジョン2015

ジャパン・バイオデザインプログラムの開始東北大学・東京大学・大阪大学は、米国スタンフォード大学とバイオデザインプログラムに関する提携契約に調印し、医療機器連合会とも連携しながら、我が国の医療機器イノベーションを牽引する人材育成プログラム「ジャパン・バイオデザインプログラム」を2015年10月にスタートさせました。バイオデザインとは、2001年にスタンフォード大学が開始し、開発の初期段階から事業化の視点も検証しながら、医療現場のニーズを出発点として問題の解決策を開発し、イノベーションを実現するアプローチを特徴とする人材育成プログラムです。本プログラムでは、スタンフォード・バイオデザインの人材育成プログラムをそのまま導入するのではなく、日本に適合したプログラム開発を進め、高齢者の世界先行市場として、新しいニーズから世界初のイノベーション創出が期待されています。ジャパン・バイオデザイン調印式地域医療復興センターの設置東北大学病院、医学系研究科及び東北メディカル・メガバンク機構は連携して、2013年度に大学病院内に「地域医療復興センター」を設置しました。本センターは、東日本大震災を経て地域医療の再構築という東北地方のニーズに応えるべく、地域の医療施設に対し医師ニーズを把握するためのアンケート調査などを実施しています。そのような客観的データを定期的に収集・分析し、各行政機関・関連病院等と連携しながら、具体的な各医師の派遣スケジュールを調整しています。また、拠点病院をハブとした診療圏を設置し、情報ネットワークの整備と利活用を行いながら、拠点病院から中小医療施設への「循環型診療体制」にて当該診療圏の医療を担保する地域医療モデルの構築も行っています。宮城県医師育成機構地域医療復興センター運営委員会地域支援医局長連絡WG東北メディカル・メガバンク機構地域医師支援調整室宮城地域医師支援寄付講座地域医療支援専門委員会災害対応検討専門委員会総合地域医療教育支援部地域医療教育専門委員会地域医療情報ネットワーク専門委員会メディカルITセンター卒後研修センター地域医療復興センターの組織概要周術期口腔支援センターの設置これまでの医科歯科連携を強化するため、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士がチームを構築して診療にあたり、患者の早期回復の促進に貢献することを目的として「周術期口腔支援センター」を設置し、2015年4月に運用を開始しました。がん治療はもとより、臓器移植や心臓血管病の手術前術後の患者の口腔内を清潔にし、必要な歯科治療を行うことで、手術後肺炎等の術後合併症の予防、また術後早期の経口摂取再開が可能となるよう口腔管理を行っています。本センターでは、診療はもとより地域への情報発信も積極的に行い、入院患者のみならず市民に口の健康の大切さを伝え、入院中・通院中の患者の健康を、地域の歯科医院と一緒に守ることを目指しています。51