ブックタイトル2016読書の年輪 -研究と講義への案内-

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概要

2016読書の年輪 -研究と講義への案内-

Institute of Liberal Arts and Sciences,Tohoku University福地肇FUKUCHI, Hajime退職すこし離れたところから眺めてみる福地肇FUKUCHI, Hajime総長特命教授(2012年度~2013年度。2014年3月末退職)、東北大学名誉教授(大学院情報科学研究科)文学博士専門分野:英語学、機能言語学担※2013年当科基礎ゼミ:「『ことば』の世界に迷い込んでみませんか」目展開ゼミ:「『ことば』の世界を探検してみませんか」共通科目:「英語A1」/「英語A2」/「英語B1」/「英語B2」/「英語C2」私は、昭和50年に東北大学に赴任し、平成24年「ことばの世界に迷い込んでみませんか」という題に定年退職しましたが、その間37年、川内キャン目の基礎ゼミを担当しましたが、これは、特に外国パスで1、2年生のための英語の授業を担当してき語の学習のためではなく、素直な気持ちで身近にました。学部や大学院で専門とする英語学や言語あることばを眺めてみようという趣旨です。しかし、学の指導もしましたが、教養(一般)教育の英語そこで何かを見つけたら、外国語に対する新しい見の教室で、入学して間もないフレッシュな学生の皆方ができるようになる可能性があります。さんに楽しく接してきたことが、英語教師としてのこのような姿勢は、何も外国語の学習だけにあ私の大きな、そして大事な部分を占めています。てはまるものではありません。「どんな学問分野に外国語の教室の風景は、昔と今とではかなり変進むにせよ、その研究分野の歴史をまず勉強しなわってきたように見えますが、本質的なところではければならない」という言葉を聞いたことがありまあまり違いはありません。教材を読み、書き、聴きす。要するにいきなり作業にはいるのではなく、全取り、話すといった基本的な作業が中心となります。体が見えるところから眺めてみる、ということでしょ紙の辞書から電子辞書に移ったことが以前との目う。私は、自分の専門の勉強をしているときにも、立った違いでしょうか。どちらかというと「その周辺」にあることがむしろこのような外国語(英語)の学習に直接参考に気になる性質でした。その周辺から自分の論文のなる本は無数にあるでしょうが、今回は別の観点か対象となっている事象を眺めることが多かったといら紹介します。教室の内外で意識的に外国語の勉えます。強をしているうちに、「これは何となくおもしろい言以下で紹介する6冊は、少しわき道によって、こい方だ」「日本語ならどう言ったらぴったりするだろとばとその周辺にあるものを考えながら外国語のう」「(人間の)ことばって不思議な(あるい学は習を不続合けていったらどうだろうというつもりで選理な)ものだな」という思いを抱くことがあると思んだものです。います。これは、外国語という、いま勉強している(2014年2月)対象を、少しだけ離れたところから眺め直した時に感じるものかもしれません。私は2012・2013年に38