ブックタイトル東北大学案内 2018年度

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概要

東北大学案内 2018年度

世界に発信する研究と教育世界レベルの研究と、そこに根ざした教育。「高被引用論文ランキング」でトップクラスの東北大学アメリカの調査会社クラリベイト・アナリティクス社(旧トムソン・ロイター社)が毎年発表している論文の「高被引用論文ランキング」という指標があります。発表された論文が、どれだけ世界中の研究者から引用されたかを集計したもので、世界に注目されている研究をどれだけ発表しているか、研究分野ごとに注目を集めているかを知る指標となります。東北大学は「総合」で国内大学4位、「材料科学」分野では国内大学2位、また「物理学」「工学」「環境科学・生態学」「薬理学・毒性学」「神経科学・行動科学」など多くの分野で国内大学トップ5以内にランクされました。「研究第一」という東北大学の特徴が如実に表れたデータと言えます。科学研究費補助金でもトップクラス「研究第一」の東北大学の研究環境レベルの高さを示す指標としては、「大学別科学研究費補助金」で全国第4位というデータもあります。一人ひとりの研究者が競争力の高い研究に取り組んでいるため、国の研究費補助も大きくなり、研究環境が整備され、研究はさらに進展するという好循環になっています。東北大学の主な研究分野の国内大学ランキング総合材料科学物理学工学環境科学・生態学薬理学・毒性学神経科学・行動科学化学臨床医学分子生物学・遺伝学教育の面でも高い評価を受けている東北大学高校からの評価で東北大学は全国1位朝日新聞社が毎年発表している「大学ランキング」は、全国の高校の進路指導担当教諭の評価を調査集計したもので、「進学先で生徒が伸びた」などの指標で評価されています。東北大学は「総合評価」で2006年から11年連続全国1位、2018年版では2位以下に大差をつけて1位となりました。「THE世界大学ランキング日本版2017」で東北大学が2位「世界大学ランキング」で権威のある英国の教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)は「THE世界大学ランキング日本版2017」を発表しました。日本版ランキングは、日本の教育事情により即した形で大学の魅力や特性が表れるように、学生の学びの質や成長性に焦点を当て、大学の「教育力」を測る設計となっているとされています。この大学ランキングで東北大学が総合2位にランクされました。東北大学の優れた教育力、また教育満足度の高さがあらためて評価されました。第4位第2位第3位第3位第3位第3位第3位第4位第4位第5位ESIデータベースから集計クラリベイト・アナリティクス「高被引用論文ランキング」2006年~2016年(朝日新聞出版「大学ランキング」2018年版)より大学別科学研究費補助金ランキング1位東京大学216億7295万円2位京都大学137億5738万円3位大阪大学106億9753万円4位東北大学99億7776万円5位名古屋大学76億8261万円6位九州大学71億5897万円7位北海道大学58億0294万円8位東京工業大学45億4974万円9位筑波大学40億7309万円10位慶應義塾大学32億3154万円2016年度文科省資料より(朝日新聞出版「大学ランキング」2018年版)より総合評価1位東北大学100.002位早稲田大学77.953位明治大学72.394位国際教養大学66.685位東京大学66.646位京都大学56.44朝日新聞出版「大学ランキング」2018年版よりTHE世界大学ランキング日本版20171位東京大学88.52位東北大学87.43位京都大学86.84位名古屋大学86.34位東京工業大学86.36位大阪大学86.17位九州大学85.18位北海道大学82.89位筑波大学81.710位早稲田大学75.9数値は総合スコアTES Global Limited・株式会社ベネッセホールディングス「THE世界大学ランキング日本版2017」より女性研究者支援体制の充実女性研究者の育成、男女共同参画の推進日本で最初に女子大学生が誕生した東北大学では、「門戸開放」の理念のもと、女性研究者の育成や男女共同参画の推進に積極的に取り組んでいます。2014年には男女共同参画推進センつむぐター(愛称:TUMUG)を設置し、子どもを持つ研究者が研究に費やす時間を確保できるような支援(ベビーシッター料の補助など)や、学内保育園の設置、女性研究者に対する学会の渡航費補助などを実施しています。また、学生も参加できる女性研究者研究発表会や交学内保育園の様子東北大学サイエンス・エンジェル制度の実施東北大学には、自然科学系女子大学院生が、高校での出張セミナーや科学イベントへの出展などを通して、中高生に科学の魅力・研究の面白さを伝える東北大学サイエンス・エンジェル制度があります。毎年オープンキャンパスの案内役と子どもたちに科学の面白さを伝える東北大学サイエンス・エンジェルTOPICS東北大学の研究成果ナノ空間に閉じ込められた液体の性質の解明に成功●多元物質科学研究所/栗原和枝教授2枚の板(固体基板)の間に液体を挟み、その間隔をナノメートルレベルまで小さくすると、液体の性質は通常のバルク(かたまり)とは大きく変わることが、最近、分かってきました。この性質は、潤滑油の性能向上、新しいナノレベルの加工プロセス開発、さらに地震の起源の解明など多くの分野で重要です。栗原教授は、世界最高感度の装置を開発し、潤滑油、鉱物間の水など多くの液体を評価し、世界的に注目されています。マイクロ燃焼研究-小さな炎から生まれた火炎クロマトグラフ法●流体科学研究所/丸田薫教授燃焼式超小型ヒータ「マイクロ燃焼器」を開発するため小さな炎を研究していたところ、革新的な「微弱火炎」の実現に偶然成功しました。外部加熱した微細流路「マイクロリアクタ」内部でのみ起こる現象で、これを基に多様な燃料の燃焼化学反応分析法の創出に発展、エンジンやガスタービンなどの高度燃焼器を飛躍的に改良する鍵として期待されています。流会、サイエンス・エンジェル制度(下記)などを実施し、次世代の研究者の育成に努めています。そして2016年には、文部科学省による補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)」に採択され、より一層女性研究者が活躍できる環境を整えていきます。学内保育園を利用する研究者しても活躍しています。このような活動を通じて、研究分野を超えた女子学生同士の交流や、企画力、調整力など、学生自身の可能性を大きく広げる機会を提供しています。共振ずり測定を用いた雲母間のNaCl水溶液の特性評価マイクロ燃焼から火炎クロマトグラフ法へ次々に重要な成果を生み出し続ける東北大学の研究2016年の成果・受賞の一例2016年4月15日●世界初:二酸化炭素とジオールからの直接ポリカーボネート合成法の開発に成功2016年6月3日●脳と行動の雌雄を分かつ遺伝子のスイッチを発見~ショウジョウバエでの研究成果~2016年6月3日●世界初浮いたグラフェンナノリボンの大規模集積化合成に成功~グラフェンデバイスの実用化に大きく前進~2016年6月20日●「川内萩ホール」「青葉山キャンパスセンタースクエア」が第15回公共建築賞(優秀賞)を受賞2016年6月27日●東北大学工学系女性研究者育成支援推進室(ALicE)が平成28年度女性のチャレンジ支援賞(内閣府)を受賞2016年8月18日●史上最大の生物大量絶滅の原因を解明~地球規模の土壌流出と浅海無酸素化~2016年8月25日●世界初:緑内障分類の自動化方法の開発~多様な緑内障病態の細分化、個別化医療への足がかりへ~2016年8月25日●日本人の基準ゲノム配列(JRG)を公開~長鎖読みとり型次世代シークエンサーを用いた日本人のもつゲノム構造解析~2016年9月5日●銀河系外ホットコアを初検出!~生まれたばかりの星を包む暖かい分子の雲~2016年9月29日●世界で初めての透明強磁性体の開発に成功~新しい磁気光学効果の発見~2016年11月11日●文学研究科の尾崎彰宏教授が阿部次郎文化賞を受賞2016年11月18日●世界初:一遺伝子変異の遺伝的リスクと父の加齢との関係性を説明~発達障害を理解するための遺伝子-環境因子相互作用の可能性について~?研究・教育の特徴2入試と学部・学科の概要3大学生活8Tohoku University9