ブックタイトル東北大学案内 2018年度

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概要

東北大学案内 2018年度

School of Law法学部法学的・政治学的思考で問題解決に導く●募集の単位●入学定員●募集人員学部単位160名AO入試Ⅲ期22名一般入試前期138名学部長からのメッセージ高校生の皆さんへ法学・政治学を学ぶことの意義東北大学法学部の前身は、1922年(大正11)に設置された東北帝国大学法文学部であり、1947年(昭和22)に新制東北大学が発足した後、1949年(昭和24)には、現在の東北大学法学部が誕生しました。国立大学の法学部としては、日本で3番目に古い歴史を持ちます。法学・政治学は、個人から地域社会や国家そして国際社会に至る様々なレベルにおいて生起する諸問題を発見・分析し、そこから生じる利害の衝突を予防するとともに、発生した紛争を解決することを目指す学問体系です。東北大学法学部は、そうした学問に触れて法学・政治学的素養を身につけた「法政ジェネラリスト」を養成し、卒業生たちは社会の幅広い分野で活躍しています。法学部長・法学研究科長樺島博志学習の特徴と4年間の流れ東北大学法学部では、導入的な「基礎講義」、法学・政治学の根幹をなす「基幹講義」、より深い理解・知見を涵養するための「展開講義」に至る多彩な講義と、それらの講義をフォローアップする少人数で行われる「演習(ゼミ)」が数多く開かれています。これらの講義・演習を段階的に履修していくことによって、法学的・政治学的な思考能力と知識を無理なく体得することができます。●入学式1年次2年次3年次4年次卒業後全学教育科目基礎講義基幹講義展開講義演習演習演習●オリエンテーション●アドヴァイザー教員による助言と指導●「基礎講義」の履修を通じて、法や政治の歴史的・思想的・社会的背景を学ぶ●「基幹講義」の履修を通じて、法学・政治学の基礎的・根幹的部分を学ぶ●ほぼ完全な自由選択制●「展開講義」の履修を通じて、法学・政治学についてより深い理解と豊かな知見を得る●「演習」に参加(複数の演習に参加することが可能)●「演習」に参加(複数の演習に参加することが可能)●大学院の入試●公務員試験●就職活動●学位記授与式●進学・研究大学院・法科大学院・公共政策大学院ほか●就職4年間の開設科目例(2016年度)法学部ではコース分けを行わず、1年次から、自由な講義選択などにより専門教育を受けることができるようになっています。1研究・教育の特徴?入試と学部・学科の概要基礎講義:法や政治の歴史的・思想的・社会的背景を学ぶ民事法入門、刑事法入門、司法制度論、法と歴史Ⅰ、日本近代法史、比較法社会論、法学の理論、日本政治外交史Ⅰ、ヨーロッパ政治史Ⅰ学部の特徴●東北大学法学部は法学科の一学科ですが、学生は、法学と政治学の分野を幅広く学ぶことができます。●東北大学法学部では、法政ジェネラリストの養成を教育目標としており、卒業生の進路も多岐にわたっています。●東北大学法学部のカリキュラムにおいては、ほぼ完全な自由選択制が採られています。学生は、多くの科目の中から、自分の進路、興味・関心に基づいて、法学・政治学を主体的に学んでいくことができます。学部の詳細はこちらへ学部パンフレット演習風景在学生からのメッセージ講義風景法学は実社会の問題を考える上でも大切大学生活の過ごし方は千差万別です。バイトに励むのも、部活に打ち込むのも、一つの在り方でしょう。一方で、大学は一次的には学問に取り組む場です。新入生の中には、ようやく受験が終わったのに勉強なんてしたくないという方もいるかと思います。しかし、少なくとも法学部で学べる学問は、私達の知的関心を刺激するのみならず、実社会に生起する問題を考える上でも非常に重要です。皆さんも、法律学の扉を開いてみませんか?法学科4年樋口拓磨さん(青森県立青森東高等学校卒業)仲間からの刺激が学ぶ糧になる基幹講義:法学・政治学の基礎的・根幹的部分を重点的に学ぶ展開講義:法学・政治学について、より深い理解とさらに豊かな知見を得ることを目的とし、基幹講義よりもさらに先端的・学際的な科目を開講する法学部で学ぶ東北大学法学部では、次のような資質・能力を持った人材(法政ジェネラリスト)を養成します。憲法ⅠⅡⅢ、行政法ⅠⅡ、刑法ⅠⅡⅢ、刑事訴訟法、民法総則、物権法、契約法・債権総論、不法行為法、家族法、会社法ⅠⅡ、商法総論・商行為法、民事訴訟法、現代政治分析、国際関係論比較憲法、地方自治法、租税法、国際法、現代民法特論Ⅲ、商取引法、決済法、知的財産法、経済法、労働法、社会保障法、法理学、法社会学、日本法制史ⅠⅡ、ローマ法、西洋法制史特論Ⅱ(アメリカ法制史)、英米法、中国法、比較政治学ⅠⅡ、西洋政治思想史Ⅱ、アジア政治経済論、中国政治論、情報学、地域研究、日本政治論、グローバルガバナンス論※上記のほか、隔年で開講する科目があります。名称等は変更される場合があります。1教養ある国際市民としての素養2法学・政治学の正確な基礎的知識3鋭い正義感と幅広い視野に基づき、社会に生起する問題を発見かつ分析できること4利害の衝突を未然に防止し、あるいは紛争を解決できることさらに、法学・政治学における学術研究または高度専門職(法政ジェネラリスト)となるために共通の前提となる基礎的知識・素養と幅広い見識を有する人材や、グローバル社会において、指導的・中核的役割を果たす自覚と展望を持ち、その基となる国際的視野とコミュニケーション能力を有する人材を養成します。3大学生活学科・専修ガイドブック『東北大学法学部学部案内』(毎年改訂)●ウェブパンフレットhttp://www.tnc.tohoku.ac.jp/pamphlet.php●所在地仙台市青葉区川内27-1(73p MAP)●問い合わせ法学部教務係TEL 022-795-6175(月~金曜8:30~17:15)●ウェブサイトhttp://www.law.tohoku.ac.jp/法学部棟学部インフォメーション●自主ゼミ法学部では様々な進路を希望して、その実現に向けて努力している仲間と出会うことができます。私自身、そのような仲間から刺激を受けたことにより学ぶことへの意欲が高まったと感じています。また、自主ゼミという団体がいくつかあり、その活動を通して縦のつながり、横のつながりができることもとても魅力的です。法学科4年西山遥花さん(石川県立羽咋高等学校卒業)社会に触れる機会に恵まれた大学生活大学生活は、高校のように限られた校舎の中での生活とは違い、実際に社会に出て、見たり、聞いたり、試したりする中で、多くのことを学習できる場です。自分は、学部の講義だけでなく、サークルの活動、一人暮らしやアルバイト、またお酒の席やショッピングなど、すべてが勉強だと考えています。東北大学はそんな勉強を許してくれる大学です。気が向いたらぜひ目指してみてくださいね!法学科3年稲垣紀穂さん(福岡県立福岡高等学校卒業)自由なカリキュラムで興味に合わせた授業選択法学部は講義選択の自由度が高いカリキュラムになっており、自分の興味関心に合った講義を取りやすいです。1年次から専門科目も選択できるので、自分の関心のある法律に入学後すぐ触れることができ、やりがいを感じられます。整った環境の中で、意欲的な友人達と交流しながら法律を学んで過ごす大学生活は思い出に残るものになると思います。法学科3年小関萌さん(新潟県立柏崎高等学校卒業)東北大学法学部には、自主ゼミ(学生が自主的に勉強を行うサークル)が存在します。そうした自主ゼミの一つである無料法律相談所は、1928年(昭和3)の創設から現在まで、学生が中心となって、市民の法律相談に応じています。また、模擬裁判実行委員会では、市民に法と社会との関わりについて考えてもらう機会として、毎年、裁判劇の公演を行っており、2016年には65回目の公演を行いました。そのほかにも、様々な自主ゼミが活発に活動しています。大学院で学ぶ法科大学院「優れた法曹」を養成するため、法律の理論的基礎の修得を目指す教育、理論と架橋した法曹実務教育、先端的・学術的・現代的・国際的な分野についての充実した授業科目の提供、1クラス50人程度を標準とした少人数教育を行っています。2016年には23名が司法試験に合格しました。進路状況(2016年3月卒業生)主な進学先内訳法学研究科..................... 3.8%法科大学院................... 26.9%国際文化研究科............. 3.8%公共政策大学院........... 11.5%他大学の大学院等........ 53.8%その他9.6%公務員33.8%進学16.6%一般企業等就職40.1%東北大学大学院法学研究科には、法学・政治学のあらゆる分野にわたる高度な学術研究を担い、本研究科の「知的先端拠点」として位置づけられる研究大学院とともに、専門職大学院として、「優れた法曹」を養成する法科大学院と「政策プロフェッショナル」を養成する公共政策大学院が設けられています。就職先業種別内訳建設業................................. 3.2%製造業............................... 17.5%電気・ガス・熱供給・水道業... 3.2%情報通信業....................... 19.0%運輸業・郵便業................... 4.8%卸売業・小売業................... 6.3%金融業・保険業................. 23.8%不動産業、物品賃貸業........ 7.9%学術研究、専門・技術サービス業... 3.2%宿泊業、飲食サービス業.... 1.6%生活関連サービス業、娯楽業... 1.6%教育、学習支援業................ 1.6%複合サービス事業.............. 1.6%サービス業(他に分類されないもの)... 4.8%公共政策大学院中央政府・地方政府・国際機関などにおける公共政策の企画立案を担う「政策プロフェッショナル」を養成するため、体験型政策教育を中核とするカリキュラム、少数精鋭の学生に対するきめ細かな教育、高度な理論教育、実務家による政策実務の教育を行っています。進路内定者からのメッセージ私にとって法学部の魅力とは、何と言っても優秀な先生方と友人に恵まれたことです。また柔軟なカリキュラムの下、交換留学先の米国で学んだ経験は進路決定にも大きく影響しました。杜の都で自分の興味関心を最大限に発揮してみませんか?内定先日本銀行南井敬晶さん(神奈川県立相模大野高等学校卒業)外国の法・政治、国際関係などに関するグローバルな講義も充実しています。私はフランスに留学していたことから、仏語の文献を使って研究を行ったりもしました。学生時代に身につけた国際感覚を生かし将来は海外で働きたいと思っています。内定先パナソニック株式会社西條琴子さん(宮城県仙台二華高等学校卒業)東北大学では将来を見据えながらも充実した大学生活を送ることができます。高校生までは漠然と抱いていた将来の夢が、東北大学に入学してレベルの高い同志に刺激されながら過ごした4年間によって明確な目標となり、進学を決めました。進学先東北大学法科大学院高橋香菜さん(秋田県立秋田高等学校卒業)32Tohoku University33