ブックタイトル東北大学案内 2018年度

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概要

東北大学案内 2018年度

化学・バイオ工学科入学定員113名材料科学総合学科入学定員113名建築・社会環境工学科入学定員107名応用化学コース分子をあやつって新物質を設計・合成する、新素材の機能を調べ応用する、生物の仕組みを解明し応用する、そしてそれらを製造する最適プロセスの設計法を確立することを目指す分野です。物質の性質や構造、分子レベルでの物質どうしの反応などを究明する学問を学習、研究します。化学工学コース金属フロンティア工学コース材料の性質を物理的・化学的に研究し、次世代の材料開発を担うマテリアルサイエンスの分野です。宇宙航空、情報高度化、環境保全、生体、エネルギー利用、極限環境などの分野で使える素材、製品、システム、あるいは製造プロセス自体について、探索、実現、評価、改善する方法などを学びます。知能デバイス材料学コース社会基盤デザインコース個人生活と社会活動を行うのに必要な空間と施設のあり方を探求し、文化的な価値を持つ空間創造を念頭に置きながら、安全かつ快適な空間や社会を造り出す技術を対象とする分野です。社会を環境汚染や災害から守り、安定した人間活動を維持するために必要な施設等を建設するための計画・調査・設計・施工・維持管理手法等を、芸術的観点や物理学や化学・統計学等に基づいて学修し研究します。水環境デザインコース附置研究所の世界最先端研究成果を利用できます工学部では、東北大学の附置研究所の最先端の研究成果が学習に反映されるようになっています。研究所所属教員の講義を聞いたり、研究所の設備や資料を利用することができるのです。八木・宇田アンテナ、西澤光通信、岩崎垂直磁気記録など数えきれない実績を持つ電気通信研究所本多KS鋼以来の伝統の上に最先端の実績金属材料研究所水と空気と物質態様の不思議を解明する流体科学研究所1研究・教育の特徴?入試と学部・学科の概要原子・分子レベルで物質構造を解析し、分子設計に基づく高機能物質・新素材の合成や高感度分析法の開発、資源・エネルギー化学や環境保全技術等に関する研究を行っています。バイオ工学コース核酸・タンパク質・糖質・酵素等の基礎研究に加えて、生物現象の工学利用として、生物を利用する物質変換システム、バイオ医薬品合成、治療システム等の研究を行っています。化学反応を利用する物質製造技術の工学的展開として、新素材・ファインケミカルズ製造やエネルギー有効利用、バイオプロセス、環境浄化・修復等、広範囲にわたる研究を行っています。次世代の航空機や自動車などに用いられる構造部材を提供するために、環境調和型の先端材料開発、高純度化、鋳造、成形などの研究を行います。材料システム工学コースナノ微粒子やレーザーを利用したデバイスや環境センサーの開発、難接合材料の接合技術の開発、先端材料システムの高信頼化、人工筋肉の開発などの研究を行います。水素エネルギーと二次電池、スピントロニクス、半導体・光学デバイス、高温で強い耐熱材料、高性能磁石や電磁波から人体を守る材料の開発など材料の機能性に関する研究を行います。材料環境学コース工業社会から発生する環境負荷を低減するために、エネルギーを高効率利用できる材料開発、環境汚染物質を制御するプロセス、評価技術などの研究を行います。社会の安全で安心な活動を支えるための橋梁や道路・トンネル等の構造物を設計する上で必要となる基礎的な解析および設計手法について、物理学や化学等を使って学びます。都市システム計画コース人々が快適な生活を営める空間の創出を目指し、都市の計画・管理・運営方法について、工学に加えて地理学、経済学、社会学、心理学など様々な側面から研究します。都市や人間を災害から守るため、快適な水辺を創り、川や森を保全して自然環境を維持していくための技術を学びます。都市・建築デザインコース安全性、快適性、社会性、芸術性が人に与える影響、新たな都市、建築デザインの方法の開発等、人の様々な活動を支える建築システムに迫ります。資源問題、エネルギー問題などの本質に迫る多元物質科学研究所自然災害科学に関する世界最先端の研究を推進する災害科学国際研究所3大学生活■化学・バイオ工学科進路データ学部研究生1.7%一般企業等就職2.5%進学93.2%その他2.5%(2016年3月卒業生)工学教育院は、学生の「学ぶ」場を提供し充実させることを目的としています。「新しい価値の創造」に必要な能力である1基礎学力2専門学力3課題解決/論理展開力4語学(英語)力に加えて、5価値創造力を伸ばし習得できる教育を実施します。〈主な進路〉化学・バイオ工学科で学んだ学生は、例年、90%以上が大学院への進学、7~8%がメーカー等の企業への就職を選んでいます。進路状況/工学部全体(2016年3月卒業生)(2016年3月卒業生)基礎科目(数学、物理学、化学、英語)の教育の充実を図る■材料科学総合学科データ一般企業等就職7.0%進学89.6%工学教育院~将来を担う創造性豊かな人材育成を強化するために~主な進学先内訳工学研究科.............................. 73.2%情報科学研究科...................... 12.7%環境科学研究科........................ 8.4%医工学研究科............................ 2.7%生命科学研究科........................ 1.2%その他の大学院等..................... 1.8%公務員1.0%一般企業等就職6.6%その他4.4%進学88.0%マネジメント、思考トレーニング、哲学や倫理、自然の叡智など、専門分野に関わらず学生に身につけて欲しい力を育む単位制の下で備わった知識を総合力として生かす力を評価し認定する制度。単位制成績評価以外で、自発的に実施した学生の活動・能力を認定します。就職先業種別内訳建設業...................................... 19.3%製造業...................................... 42.1%情報通信業.............................. 19.3%運輸業・郵便業.......................... 7.0%不動産業、物品賃貸業............... 1.8%学術研究、専門・技術サービス業... 1.8%生活関連サービス業、娯楽業... 1.8%サービス業(他に分類されないもの)... 7.0%学部研究生3.5%〈主な進路〉材料科学総合学科で学んだ学生は、例年、約85%が大学院への進学、約15%がメーカー、運輸等の企業への就職や公務員の道を選んでいます。数学物理学演習、工学系物理学基礎、工学英語などトップリーダー特別講義、技術マネジメント概論、グローバル工学技術スキル論など学修レベル認定制度進路内定者からのメッセージゆったりとした校風の中で、伸び伸びと自分の思い通りに学べます。研究者としても教育者としても尊敬できる先生の指導を受けながら、研究生活を楽しんでいます。適度に都会で自然も豊かな杜の都仙台で、一緒に学んでみませんか?進学先東北大学大学院工学研究科千葉可奈子さん(青森県立五所川原高等学校卒業)最先端の設備、熱く議論できる仲間、面倒見のよい教授陣といった、充実した研究ができる環境が整っていることが進学決定の決め手になりました。また、学部の講義では幅広いテーマの知見を得られ、自分の将来について深く考えられる良い機会が得られました。進学先東北大学大学院工学研究科水野敬太さん(東京都立立川高等学校卒業)都市・建築学コース良い建築や都市の創造を目指し、デザインはもとより構造から環境、計画まで幅広く考え、建築の総合的な追求を行います。■建築・社会環境工学科データ公務員5.9%一般企業等就職10.8%2016その他2.9%進学80.4%(2016年3月卒業生)トピックス〈主な進路〉建築・社会環境工学科で学んだ学生は、例年、80%以上が大学院への進学、約15%が建築・設計会社等の企業への就職や公務員の道を選んでいます。東北大学工学研究科・工学部は、豊富な研究施設、研究資材を駆使し、豊かな知見をもって毎年様々な研究開発を行い、世界に発信しています。以下では、2016年に発表された最先端研究の一端をご紹介します。機械知能・航空工学科湯上浩雄教授・清水信助教らの研究グループが、幅広い波長の光を含む太陽光を、太陽電池に最適な波長の熱ふく射に変換し発電する太陽熱光起電力発電システムにおいて世界トップレベルの発電効率を達成しました。電気情報物理工学科吉澤誠教授らの研究グループが、血行状態モニタリング装置「魔法の鏡」の開発に成功しました。遠隔・非接触的に人体の皮下の血行状態をリアルタイムにわかりやすく動画像で表示します。家庭の鏡や自動車内のドライブレコーダなどへ応用することで、日常的な体調管理ができると期待されます。太陽太陽からの熱ふく射太陽光選択吸収材料感度波長域に合わせた熱ふく射波長選択エミッタ太陽熱光起電力発電システムの概要光電交換セル「魔法の鏡」で血行状態をモニタリングする様子電力各施設の詳細はP 5 6をご覧ください。工学部の学生相談体制工学部のある青葉山キャンパスには、専門のカウンセラー(臨床心理士)による「カウンセリングルーム」、各学科に「学生支援室」が開設されています。学生の皆さんはどの相談室でも利用することができます。履修関係に限らず、学生生活上困っていることなど、皆さんが学生生活の中で出会う様々な問題や悩みを何でも相談してみてください。相談した内容はすべて秘密事項として取り扱われます。化学・バイオ工学科刺激応答型ナノ粒子。長尾大輔教授の研究グループは、卵型粒子の規則配列体を作製し、その配列体に交流電場を与えることで、配列体内でのナノ粒子の特異な動きを外から制御できることを明らかにしました。このようなナノ構造体は新規スイッチング材料としての利用が期待されます。材料科学総合学科成田史生准教授の研究グループはウェアラブル・I o Tデバイスに応用できる強靱かつ軽量な自立発電型スマート材料を開発しました。この材料は磁歪ファイバーとポリマーからなる複合材料でマイクロ環境発電や蓄電にも適用可能です。建築・社会環境工学科建築・社会環境工学科の多くの研究室は、東日本大震災の被災地の復興住宅の整備を含む復興まちづくり、コミュニティ再生などの復興支援の実践、次の災害に向けた防災・減災の先端研究に取り組んでいます。刺激応答型ナノ粒子が、交流電場で静止する様子荷重衝撃で高い電圧を発生する複合機能型新素材コミュニティ再生などの復興支援の実践の例50Tohoku University51